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ジェニファー・フェイ ブログトップ

億万長者の怯えた花嫁 [ジェニファー・フェイ]

SHALOCKMEMO1405
億万長者の怯えた花嫁 The Greek's Nine-Month Surprise
( Bride for the Greek Tycoon 2 ) 2016」
ジェニファー・フェイ 松島なお子





 原題は「ギリシア人の9カ月のサプライズ」
 ヒロイン:ソフィア・ムーア(?歳)/ホテルの客室清掃スタッフ/魅惑的な唇,美しい体つき,茶色の瞳,笑顔と快活さが魅力/
 ヒーロー:ニコラオス(ニコ)・ストラヴォス三世(?歳)/複合企業の経営者,キーラのはとこ/ブルーグレイの瞳,黒髪/
 「キリアカスの花嫁(SHALOCKMEMO1357)」の姉妹編です。リゾートホテル「ブルー・タイド・リゾート」で開かれたキーラとキリアカスの結婚式披露宴の場面から幕が開きます。キーラのはとこニコラオス(ニコ)とキーラの同僚ソフィア。「ソフィアはニコのことを古風だと感じていた。感情を表に出さず,踊るときの振る舞いも礼儀正しい」ニコに対してアタックをかけるソフィア。そして三ヶ月後。ソフィアはニコの子供を身ごもっていることに気づきます。「ストラヴォス・トラスト」という複合企業を一人でしょって立つニコは仕事一辺倒ですが,あの時の一夜からソフィアのことを忘れられずにいます。そしてソフィアに告げられた「妊娠」という一言に,ニコは驚愕します。自分が父親?女性からしつこくつきまとわれるこれまでの体験とは逆に,子供は一人で育てるというソフィアの言葉に,そしてソフィアが客室清掃係の制服を着ていたことに,初めてソフィアの職業に気づいたニコ。いつかは結婚しなければと思いつつも,キット便宜的な結婚しかできないだろうと思っていたニコは,ソフィアに強く惹かれているにもかかわらず愛のある結婚などは思いも寄らなかったのです。しかも自分を求めようともしないソフィアに戸惑いと逆に強い興味を抱いてしまいます。その後祖父からの遺言に従って,世界各地に散在する企業帝国のホテルに少しずつ残された祖父からの遺産を確かめる旅にソフィアを清掃スタッフとして同行し,ソフィアの夢である大学への進学と就職を支援する提案を持ち出したニコは,今すぐにはソフィアと離れることができないと考え,欲望を抱いていることにさらに驚くのです。そして旅の途中での再度の熱い夜。そしていつしかソフィアもニコからいずれ飽きられてしまうという怖れと,それでも少しの間だけでも魅力的なニコと一緒にいることができるという甘えを自分に許そうという気持ちとの間で揺れ動きます。ハワイでの滞在を延ばしていた二人に決定的な瞬間が訪れます。ニコはついにソフィアにプロポーズするのですが,ソフィアは無碍にもニコの申し出にノーを突きつけるのでした。社会的,経済的な大きな壁が二人の間にはそびえ立っていることと,男性に頼った生活をしたくない,いずれ飽きられる自分が自立しなければこの子供を育てることはできないという強い責任感が言わせた言葉でした。そして最後に残されたプライドが・・・。ニコはソフィアへの気持ちをどうにもうまく表現できないでいたのです。金銭的援助や子供の将来を考えての便宜的な結婚を考えている自分の言葉が,ソフィアへの愛であることに気づいていなかったのです。そのため愛しているの一言を思いつかずに,ソフィアからノーと言われたことを理解できませんでした。しかし,最後に祖父からの手紙の言葉にはっとしたのでした。「失敗から学べ。仕事に没頭しすぎて大切なものをおろそかにしてはいけない。人生で最も大切なものは愛だということだ。」という祖父の言葉に,初めてニコはソフィアへの気持ちが愛であることを知るのでした。
 キーラとソフィアはすっかり親友になってしまっています。そしてニコを案ずるキーラの気持ちがソフィアにも伝わっていくところが,ホッとさせます。エピローグのギリシアでの出産と四人プラス一人の男の存在がとても平和で愛に溢れた場面になっており,ロマンスの王道をしっかりと見せてくれます。ジェニファー・フェイ2訳目の作品ですが,作者の実力が評価できる作品です。


タグ:イマージュ
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キリアカスの花嫁 [ジェニファー・フェイ]

SHALOCKMEMO1357
キリアカスの花嫁 The Greek's Ready-Made Wife
( Bride for the Greek Tycoons 1 ) 2016」
ジェニファー・フェイ 松島なお子





 原題は「ギリシア人の便利な妻」
 ヒロイン:キーラ・パパス(?歳)/ホテルの客室清掃スタッフ/艶のある黒髪,長めの前髪,大きな茶色の瞳/
 ヒーロー:クリスト・キリアカス(?歳)/ホテルチェーンCEO/濃い色の波打つ髪,青い瞳,日焼けした彫りの深い顔,身長180センチ以上/
 ジェニファー・フェイの初邦訳作品です。ヒーローのクリストが傲慢さや思い込みの激しいマッチョな男性ではなく,ちょっとユニークというか,仕事一筋で男女関係に疎く,しかもちょっとユーモラスなヒーロー,たぶんやせ形だろうとか,オタクっぽいなというイメージを抱いてしまう愛すべき人物です。連作で,次作の「The Greek's Nine-Month Surprise」のヒーロー,ヒロインもすでに本作で登場し,結構活躍します。邦訳が楽しみです。
 自分のルーツを探すことも含めてアメリカのホテルからギリシアのリゾートホテル「ブルー・タイド・リゾート」に移ってきたキーラ。パパスという苗字が表すように祖父母の親戚がいるはずだ,でもどうやって捜せばいいかわからない。とりあえずホテルの清掃係として雇ってもらったので合間に調べることにしようと考えています。仕事を始めて二日目,スイートルームの掃除をしようとすると「ぼくと結婚してくれ」と突然言われたのです。他の人が言われたのだと思い周囲を見渡すと,ハンサムな男性が目にとまり,部屋には後は自分しかいません。その男性は昨日も自分に声を掛けてくれた男性でした。すると冗談ではなく,便宜的な婚約を頼み込んでくるではありませんか。理由を聞いてみると重要な取り引きの相手が独身の自分を信用してくれないので,妻が必要なのだと言います。突然のことに一度は断りますが,とても困っているようなのとハンサムな男性なので,親戚捜しを手伝ってくれることを条件にキーラは承諾の返事をしに再度部屋に行ってみるのでした。この間,キーラはギリシアでの唯一の友人ソフィア・ムーアにメール(SNS)で相談をしています。このソフィアが次作のヒロインです。さて,とんでもない話を持ちかけてきた相手がこのホテルを含めたホテルチェーン「グラマー・ホテル・アンド・カジノ」の経営者クリストだと知り,「私に婚約者の役が務まるかしら,自分を偽ることなんてできる?そんなのは偽善者のすることじゃないの?」と自問します。大金持ちのハンサムな男性に頼み事をされたらそれを利用しようとする女性が普通なのでしょうが,こんなふうに相手のことを先に考えて自分がうまくできるだろうかと自問するところがキーラの特別なところですね。キーラの母は父を亡くしてすっかり経済的な困窮を深めてしまい,父の残した借金を返すためには少しでも高い給料が欲しいという状況ではありましたが,お金のためだけではなく,親戚捜しを手伝ってくれるという条件を認めてくれたので,承諾することにしたのです。すぐにスタッフ部屋からスイートルームに移動して婚約者としての演技が始まります。二人とも人のいるところでは婚約者のふりをし,二人だけになると互いのことをするという奇妙な生活が始まるのですが,責任感の強いキーラはただ表面的な振りだけでは納得できません。互いのことを少しでも知っていないと偽りの関係がバレてしまうということで,質問し合う二人。通常とは異なる婚約者としての二人の関係がなぜかユーモラスです。クリストの思わせぶりや欲望ギラギラ感がない言動がなぜか爽やかで,同時にキーラの好奇心旺盛でなんとかクリストの役に立とうと考える優しさがとても好印象です。ちょっとかわいい高校生の恋人同士のような関係に読者は引き込まれていきます。やがてクリストの重要な取引相手ニコラオス・ストラヴォスの息子ニコラオス・ストラヴォス三世(通称ニコ)から邸宅への招待があり,クリストとキーラはヘリで邸宅に向かいます。商談はうまくいくのですが最終決定はニコの父親。これがまたなんとも古めかしい考えを持つ頑固者。帰ろうとしていたところにちょうど父ニコラオスが帰宅し,クリストとキーラはほとんど相手にされずに,反って不満を持たれてしまうのでした。おそらく商談は失敗だろうとクリストは諦めようとしますが,キーラはがっかりしているクリストをなんとか励まそうとします。そしてなぜこの取り引きがそんなにクリストにとって重大なのかを知りたくなるのでした。なかなかクリストは理由を言おうとしませんが,ついに幼少の頃弟のマックスがスキーで事故死したのが自分のせいだと思っていることが明かされます。子供だったあなたに責任はないとキーラは励ましますが,クリストの気持ちが和らぐことはありませんでした。それでもこれほど自分を心配してくれるキーラの存在が次第に自分にとっては欠かせないものになりつつアルのでした。そして数週間後に迫った結婚式の準備にキーラはなんとかクリストの手助けを求めることで取り引きがうまくいかなかったことを忘れさせようとします。そんな時,クリストが雇った探偵がキーラの親戚を見つかられるかも知れないと知らせてきます。かつて祖父母が住んでいたらしいオルキドスという村を二人で訪れます。ニコラオスの家につきあってくれたキーラへの感謝の気持ちで仕事をそっちのけでクリストが連れて行ってくれるのですが,残念ながら村の長老のところでも証拠は見つかりませんでした。しかもそれと思しき時期の書類がごっそりと亡くなっているようなのです。何かここに謎があるかも知れない。そして今度はニコラオスの方から二人に来て欲しいと正体があります。取り引きを正式に断られるだろうとおそるおそる出かけた二人を待っていたのは,なぜ自分の周りをかぎ回るのかという叱責でした。実はキーラの祖母はニコラオスの姉だったのです。しかし祖父との結婚を反対された祖母は駆け落ちしてアメリカに渡っていたのでした。初めて自分のルーツと親戚を見つけたキーラは喜びに溢れます。しかしだからといって取り引きを承諾したわけではないとニコラオスに釘を刺されてしまいます。もうそのことは考えていない,ただキーラのルーツが見つかったことが嬉しいというクリストの言葉に誰もが驚くのでした。偽物だったはずの婚約,そして実行する予定のない結婚式,その二日前,ついにクリストは本当に自分と結婚して欲しいとキーラにひざまずきますが,キーラはそれを断ってしまいます。それはクリストの両親と兄たち二人が結婚式への参列を断ってきたからでした。愛に溢れた結婚生活が夢であったキーラにとってクリストの両親が出席しないまま結婚することはできなかったのです。ニコラオス親子からは結婚式の参列の返事とニコがクリストの花婿付添人を務めるという返事が来ていました。ついに式の前日,キーラはクリストの部屋を出てしまいます。その時頼ったのはもちろん親友で花嫁付添人を務める予定のソフィアでした。さぁ二人はこのまま別れてしまうのでしょうか。
 実はニコとソフィアが次作のヒーロー,ヒロインになるのですが,新郎新婦の付添人同士が結ばれるということはよくあるようですね。全編を流れるなんとものんびりふんわりした雰囲気,そしてキーラとクリストの性格の良さが本作を癒やしのいっぺんに仕上げています。新人作家ジェニファー・フェイの作風が気に入りました。


タグ:イマージュ
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