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ジャスティン・デイビス ブログトップ

君の声が聞きたい [ジャスティン・デイビス]

SHALOCKMEMO1264
君の声が聞きたい A Whole Lot of Love 2000」
ジャスティン・デイビス 南 和子





 原題は「愛の競売のすべて」
 ヒロイン:ライラ・ララウェイ(31歳)/マリーナ・デル・マール・アルツハイマー病センター職員/身長177センチ,豊満な胸,均整の取れたプロポーション,くびれたウエスト,綺麗な脚,ブロンドの長髪/
 ヒーロー:イーサン・ウィンズロー(35歳)/ウエストコースト・テクノロジー経営者/青い瞳,長身でハンサム/
 ロマサスや富豪一族ものばかりと思っていたジャスティン・デイビスのディザイア作品です。どんな男性をも惹きつけてしまう魅力的な声の持ち主,しかし少々大柄なだけなのに過去に婚約破棄されすっかり自分に自信を持てなくなってしまったライラ・ララウェイと,10代で両親を失い幼い二人の妹を抱えて必死に働き富を築き上げてきた結婚したい男性No1のイーサン・ウィンズローとの,淡く優しい中に勇気を振り絞って自分を取り戻していこうとする強さを感じさせる作品です。感動の中に一気読み間違いなしの秀作です。4月に電子書籍で復刊された作品ですが復刊にふさわしい作品でした。
 アルツハイマー病センターの慈善オークションを仕切るライラは,その往年の女優を彷彿とさせる魔法のようなセクシーな声でオークションへの参加者に電話で了承を求めオークションを成功させる実力の持ち主です。しかし電話で了承しても実際に彼女に会うとがっかりされてしまうことが多く,過去に婚約者から捨てられた経験からも自分の容姿にすっかり自信を無くしているのでした。一方ヒーローのイーサン・ウィンズローは両親を亡くし17歳で二人の幼い妹と離ればなれになってしまうところを,恩人である「ウエストコースト・テクノロジー」の経営者ピート・コリンズによって救われ,やがてピートの右腕として,さらに後継者として富豪となり,今や押しも押されぬ若手経営者として成功したハンサムな男性ですが,恩人のピートがアルツハイマーで施設に収容されたことで,恩を返せなくなり罪悪感を持ち続けていました。今回チャリティ・オークションへの参加要請でライラから電話がありましたが,初めは断るつもりが,なぜか断り切れないのが不思議でオークションにやって来たのでした。実際にライラに出会ったイーサンは一瞬声と違和感のある体形に驚きますが,すぐに笑顔に戻ります。初対面の普通の男性ならあからさまに嫌な顔をせずとも,すぐに自分から離れていってしまうことが多い中でこのイーサンの反応はちょっと変わっていました。そしてイーサンが自分に対して優しくしてくれたのだということを感じ取ったライラでした。これが,その後の二人の関係に大きな影響を及ぼす出会いでした。そしてオークションの最後に挨拶を述べようとステージに向かったライラを,司会者が突然オークションの対象にしてしまうという悪ふざけをします。一瞬会場がざわめくのですが,その時イーサンが今日の最高値を付けると言いだし,ライラの体面を保つのでした。そして数日後イーサンはライラを訪ねオークションの計画を実行しようと持ちかけます。あの場の雰囲気を和ませるためだけに最高値を付けたとばかり思っていたライラはイーサンが本当に自分と出かけたいと思っていることに驚きます。そして二人はヨットで一日を過ごすというリラックスした時間をもつのでした。自然と互いのことを話し合う二人。ライラも父がアルツハイマーになり介護した経験を持ち現在の仕事に就いたことを話し,イーサンは17歳で背負った二人の妹の世話をしてきたことを打ち明けます。しかしピート・コリンズに対する罪悪感を打ち明けるまでにはいきませんでした。その日一日だけのつもりだったイーサンですが,互いに何か理由を付けては連絡を取ろうとするのでした。ライラがイーサンの会社に書類を届けたとき,ちょうどイーサンの末の妹サラが来ていてライラに話しかけます。そしてすっかりライラと仲良くなったサラは,イーサンを焚きつけてライラを昼食に誘うようにさせるのでした。成長し兄妹でなかなか本音を言い出せないでいるところを,ライラには本音で話せることにライラの本当の魅力を感じたイーサンは次第にライラに本気で惹かれていきます。しかしライラが自分の体形を気にして男女関係にはかなり慎重になっていることを知っていたイーサンは,急がずに少しずつライラとの距離を縮めていこうと考えていたのでした。そして何度か出会う内にイーサンもピートへの罪悪感をライラに気付かれて指摘され,何も言うことが出来なくなってしまいます。イーサンがもう二度と自分に連絡してこないだろうと泣き続けていたライラの元に親友ステファニーが来て理由をすっかり打ち明けてしまいます。ライラはステファニーをイーサンに紹介しようとしていたのでした。自分と違って美人でスタイルの良いステファニーならばイーサンとぴったりのカップルになると考えていたからです。そしてライラはピートの様子を確かめ,イーサンの苦しみを理解するのでした。しかし,イーサンは迷いませんでした。自分からピートには二度と来るなと言われたことを言い訳にしていたことに気付き,ライラを伴ってピートの元を訪れたのです。そして罪悪感から立ち直ったイーサンはついにライラにプロポーズします。驚いたライラは,きっぱりとプロポーズを断るのでした。気持ちが通じ合っていると思っていたイーサンはライラに拒絶されたことに驚き,体形のことがライラを深いところまで傷つけていることに思い至るのでした。さて,二人のどちらが問題を打開するために声を掛けていくのでしょうか。
 大きな事件が起こるわけでもなく,二人の関係が激しく燃え上がるのでもないのですが,静かな中に思いやりや信頼に裏打ちされたしっかりとした感情の交流が見事に描かれた不思議な作品です。二人を取り巻くイーサンの妹たちやライラの親友ステファニーも二人の苦労を知っていて,目立たないように後押ししていくところも本作のあたたかい雰囲気を作り上げています。


タグ:ディザイア
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