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運命の王女をさがして [ジョアンナ・リンジー]

SHALOCKMEMO1245
運命の王女をさがして Once a Princess 1991」
ジョアンナ・リンジー 池本仁美





 原題は「かつての王女」
 ヒロイン:タチアナ(ターニャ)・ヤナーチェク(20歳)/酒場で働く娘,実はカルディニア王国王女/淡い緑の瞳,身長167センチ,柔らかな肌,漆黒の眉,愛らしい顔立ち/
 ヒーロー:ステファン・バラニー(?歳)/カルディニア王国新国王/長身,固く引き締まった体,広い肩幅,引き締まった腰/
 もし自分が王女だと言われたら,あなたは信じますか?そんな設定で始まる本作。しかもアメリカとヨーロッパの大陸を隔てた19世紀前半の時代で・・・。内戦に明け暮れてついに一族の全てが殺害され,たった一人生き残った赤ん坊の王女も命を狙われていたカルディニア王国。新国王はいずれ正統の後継者になるこの王女を信頼できるナニーに託してアメリカに逃がします。ところがこのナニーもアメリカで病に倒れ,ひょんなことで赤ん坊を引き取ったのは酒場の主の妻でした。その後王女は酒場の主ウィルバート・ドブズにこき使われる生活を送りますが,彼女を引き取ったドブズの妻アイリスは王女タチアナを可愛がり,読み書きなどの基本的知識と裁縫,家事をすべて教えるのです。アイリス亡き後タチアナが実質的に店を切り盛りし,ドブズの世話も一手に引き受けているのですが,そんなところにカルディニア王国の新国王ステファンと,その護衛のワシーリー,ラザール,セルジュがやって来ます。タチアナのヤナーチェク一族と死闘を繰り広げた僭主スタンボロス一族が全て亡くなり,王女がやっと王国に帰れる日がやってきたのでした。ステファンの父は前国王との約束に従って自分の息子と王女の結婚を遺言として残していたのです。アメリカを探しながら南部の街にたどり着いたステファン一行は王女のナニーの足取りを追ってこの街までたどり着きました。しかし王女の行方はまだ分かりません。酒場で踊っていた踊り子に目をとめたステファンですが,その踊り子こそ探し求める王女タチアナだとは気付きません。タチアナは自分の身を守るためわざと少年のような格好と見にくい化粧をして酒場で働いていたのでした。王女は赤ん坊の時に国を離れており,成長した今の姿を誰も知りませんし,当のタチアナ自身も自分が王女だとは知らされていなかったのです。さまざまな状況証拠から,タチアナこそ探し求める王女だという結論にたどり着いたステファン一行ですが,ステファン自身も顔に傷を負っていて自分の風貌には自信が持てず,護衛でいとこのワシリーに王と名告らせ,表向きは自分が護衛だということにしていたのです。酒場の女だということで身持ちが悪く数々の男たちを渡り歩いていたと信じ込んでしまったステファン一行。そしてカルディニアに帰るために自分たちについてこいと誘拐同然に連れて行かれるタチアナ。病のドブズが亡くなれば,今まで苦労して維持してきた酒場は自分のものになると,一行を追い払おうとするタチアナ。聞いたこともないカルディニアというヨーロッパの小国のそれも王女だということなど,すっかり作り話だと信じてステファンたちから逃げようとあらゆる算段をするタチアナ。この奇妙な取り合わせの一行の珍道中が物語の前半を占めています。ミシシッピ川を下る蒸気船のなかの様子,川へ飛び降りて酒場に帰ろうとするタチアナ,そのタチアナを追って川に飛び込む4人の若者など,冒険譚が続きます。結局連れ戻され,ニューオーリンズからヨーロッパに向かう船に乗るタチアナたちは,船中という閉じられた空間でその人間関係が次第に複雑になって行きます。「嫌いだ」と面と向かって言うタチアナに何故か惹かれ始めるステファン。栗では嫌いだと言いながら,ついそのたくましい肉体に惹かれてしまうタチアナ。そして遂にヨーロッパに到着してからも,カルディニアへの陸路の道中が続きます。治安の悪い地域を通ったとき,タチアナは誘拐されてしまいます。そして独特の方法でタチアナを救出するステファン。実は一族が皆なくなってしまったと思われていたヤナーチェク家に敵対する一族の最後の生き残りがこの誘拐劇を実行するのですが,残念ながらタチアナの勝ち気な立ち居振る舞いに誘拐犯の方がタチアナの見方をしてしまうというドタバタもあり,長い道中の後やっとのことで王国にたどり着く一行でした。そして国王としての衣装に着替えたステファンを見てタチアナはこの道中にすっかりステファンを愛してしまっていることに気付くのでした。しかしステファンは自分の顔の傷を気にしてタチアナに嫌われているのは傷のせいだと思い込んでいます。さて,二人の関係はどんな進展を見せるのでしょうか。
 リンダ・ハワードの冒険譚を彷彿とさせるすばらしいストーリーです。


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