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ミランダ・リー ブログトップ

秘書は秘密の恋人 [ミランダ・リー]

SHALOCKMEMO1429
秘書は秘密の恋人 The Billionaire's Ruthless Affair
(独身富豪クラブ 2 ( Rich, Ruthless and Renowned 3) ) 2016」
ミランダ・リー 若菜もこ





 原題は「ある富豪の無情な出来事」
 ヒロイン:ハリエット(ハリー)・マッケナ(29歳)/秘書/大きな茶色の瞳,茶色の髪,正統派の美人ではないが,はっと眼を引く華やかな顔立ち/
 ヒーロー:アレックス・カトナ(34歳)/不動産開発会社経営/身長190センチ,金髪,女性なら誰もが振り向くハンサム/
 シリーズ第2作ですが,前作「億万長者の冷たい誘惑」は読了していません。本作中に前作のヒーロー,ヒロインの結婚式の場面が登場しますので,およその関係は分かります。また出版の都合かも知れませんFantasticFictionではミランダ・リーのシリーズの中に,今月発売のキャシー・ウィリアムズ「買われた純愛(SHALOCKMEMO1424)」が入り込んでいます。どちらかというとミランダ・リー三部作とした方が分かりやすい気がします。
 さて,大人の恋を扱った,特に秘書ボスものの本作。家政婦ものやナニーものも結構ハラハラドキドキな二人の関係が売りですが,秘書ボスものも,やはりそんな一面を持っていると思います。どこで二人の隠された気持ちが表に出てくるのか,また周囲の人たちが秘書に対して嫉妬心を抱いてしまわないのだろうかなど,さまざまな障害が予想されるのですが,そこはヒロインの人間的な魅力の方が重要で,きっと周囲も二人をあたたかく包んでくれるというのがロマンス小説の良さだろうと思います。ギクシャクした人間関係の中からはどんな愛も実らないのでしょうから。
 「ドウェインとの婚約を解消しました。」それをボスのアレックスに伝えた瞬間,ハリーとアレックスの間には恋心が芽ばえ始めたのです。傲慢に見えるアレックスがこと男女関係に関してはこまめでやさしくていねいになる,というところがギャップの面白さでしょう。もう本作のロマンス度はかなり高いです。母親の早世によって父がすっかりアルコールに頼ることになり姉夫婦が苦労している様子を見て育ったアレックスは結婚に関しては,ましてや女性を本気で愛することを避けようとしています。一方両親から当てにされず家族の中でも末っ子の継子扱いされてきたハリーは,独立心が強く,すべてのことを自分で成し遂げようとする傾向にあり,自分に何かを命じてくる男性には防御反応を示してしまうのです。ましてやボスと秘書の間柄には一線をしっかり引こうとします。こんな二人が,あのドウェインというつまらない男性にハリーが捨てられたことをきっかけにして,互いの思いよりも互いの立場を優先してしまい,愛を欲望と言い換えることで自分を納得させてしまうという落とし穴に引き込まれてしまう,というロマンス小説のパターンがしっかり描かれています。29歳と34歳という大人のロマンスですが,互いに強情を張ってしまう可愛らしさが本作の大きな魅力です。これが互いに20代だったり,10歳以上の年の差のあるカップルだったら,また違ったストーリー展開になったでしょう。作者はこの辺の微妙なところを,というかヒロインの恋愛経験の運のなさをうまく利用しているように思います。そしてヒロインを助ける受付のベテラン女性オードリー,ヒーローを助ける独身クラブの面々と,脇役たちをうまく配置し,敵役ドウェインも堂々後半登場し,狂言回しを務めるなど,キャラクタE配置も抜群です。オススメの作品です。前作を早く読まなくっちゃ・・・。


タグ:ロマンス
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炎と燃えた夏 [ミランダ・リー]

SHALOCKMEMO1314
炎と燃えた夏 The Millionaire's Mistress
( Passion 3 ) 1998」
ミランダ・リー 小長光弘美




HQB-749
16.08/¥670/224p

I-1277
99.09/¥641/156p


 原題は「富豪の愛人」
 ヒロイン:ジャスティン(ジャシー)・モンゴメリ(21歳)/大学生/褐色が駆った長いブロンド,青く輝く瞳,笑いのこぼれる魅力的な口元/
 ヒーロー:マーカス・オズボーン(30代半ば)/銀行頭取/ハンサム,彫りの深い顔,官能的な唇,黒い瞳/
 「没落した富裕な家庭の我が儘娘の自立の物語」
 「君が部屋を歩けば,周囲にさっと温もりが広がる。一気に明るくなる。君には人の心を引きつける魅力的なオーラが備わっているんだ。君は生命そのものだ」とマーカス・オズボーンに言わしめたヒロイン,ジャスティンの成長譚です。不適切な取引条件で融資を行っていた部下職員をクビにし,代わりに融資交渉に当たった銀行頭取のマーカスですが,自ら交渉に臨もうとしたのは,交渉相手を別のパーティで見たとたん愛人にしたいと思ったからでした。妻から手ひどく裏切られ,もう結婚はこりごりだと思って仕事一筋に生きていたマーカスですが,たった一年でジャスティンに惹かれてしまうとは,なんと節操のない男性でしょうか。それにしてもゴージャスで明るいジャスティンの非常識な融資申込にOKを出さざるを得なくなるほど妄想が広がってしまったのですから仕方ありません。大学1年をもう三年も続けているジャスティン。これまではちょっと自分の魅力を振りまくと男性が何でも言うことを聞いてくれるようになっていた経験から,本当に自分のキャリアを作り上げていかなければならないと考え直すきっかけになったのは父の死でした。しかも50万ドルもの借金を抱え,ひたすら悲運を嘆いてばかりいるお嬢様育ちの母の面倒を見ながら,自分が生活をなんとかしなければという思いがその決意を促したのです。ところが,友人といえばいつも男性のことしか頭にない自称美女のトゥルーディだけ。これがまた,いつもジャスティンに余計な知恵を付けてしまうのですから,ジャスティンもかわいそうです。しかし,時に友人のアドバイスを自分の意志で断り,結えなく自分に大金を投じようとしているマーカスに,仕事をした分だけ給与を払ってくれればいい,ただそのチャンスだけは欲しいと言い切るかっこよさに,ジャスティンの決意のほどがうかがえます。愛人として生きた方が楽なはずですが,あえて厳しい道を歩こうとするジャスティンに,マーカスはこれまでのジャスティンへの見方を見直さざるを得なくなるのです。「急がば回れ」とはこのことを指す言葉なのでしょうね。そして自分を身売りすることなく,マーカスへの愛を貫いていく生き方も,そしてオーストラリア独特の自然火災で家を失ったショックにも負けないたくましさを発揮していく姿にも読者は感動を覚えます。その熱い生き方には一回り以上の年齢差などは何の障害にはなりません。まさしくシリーズタイトルの「Passion」にふさわしいヒロイン,ジャスティンの物語です。
 タイトルの「炎と燃えた」は恋心だけでなく,家までも・・・。


タグ:イマージュ
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恋より情熱的に [ミランダ・リー]

SHALOCKMEMO1120
恋より情熱的に The Playboy's Virgin
(プレイボーイの誘惑 2) 2000」
ミランダ・リー 真咲理央





 今年の年間300冊目になる作品です。読了冊数はこれまでの最高は2005年の年間130冊でしたが,今年はそれをずいぶん上回り,10年ぶりの快挙となります。また今年6月の月間39冊も記録を大きく塗り替えました。5月から7月の3カ月間で103冊と4半期でほぼ昨年の年間冊数と肩を並べるほどになったのが大きな原因だろうと思います。
 さて,そんな記念になる作品に選んだのがミランダ・リーの作品です。教師の父親と裁縫師の母を持つミランダですので,本作でもそうですが,教育に関する職業や,服飾関係の職業の登場人物が多く出ているようです。また,本作にはシドニーというオーストラリア最大の都市と,「奥地」といういわゆる地方とを対比させてローカル色を出しています。アメリカなどでも「最深部」などという言い方がありますが,海岸からかなり内陸に入った地域をこのように呼ぶのでしょう。そこは,灼熱の砂漠が存在し,人口も少なく荒れ果てた土地柄がイメージされています。「アウトバック」と「奥地」が同じことを指しているのか,地方が異なるのかはちょっとよく分かりませんが,イメージとしては同じようなものなのかなと思っています。どなたか詳しい方がいたらコメントが欲しいものです。しばしば大きな森林火災に見舞われるオーストラリア。メルボルンなどでも何週間も続く森林火災のニュースが流れたような記憶があります。internetで「オーストラリア 森林火災」で検索してみたらトップに出てきたのは「オーストラリア「最悪の森林火災」で死者200人・1800棟が焼失」と出てきました。いつのことなのかよく分かりませんが,毎年のようにこのような火災の被害が出ているようです。留学先にオーストラリアを選ぶ日本の学生が多い最近ですが,このような被害に遭わないよう願うばかりです。
 本作のヒロインはそんな奥地でB&Bのウエイトレスをしているタニア・ウィルキンソンです。いわゆる田舎の女の子(といっても23歳ですが・・・)が突然遺産が舞い込んできて,それを知らせに来た富豪とロマンスに落ちるというシンデレラ・ストーリーですが,自立心が強く,磨けば光るスタイルの良さと美貌を持つタニア。このハーレクインSP文庫版の表紙モデルはまさにズバリそんな女性で,こればBest_Imageといってもいいでしょう。ハーレクイン文庫版の表紙はシドニーの有名なオペラハウスと橋が写っていてその雰囲気を出していますが,女性モデルはちょっと田舎くささが抜け切れていない表情で写っています。「プレイボーイの誘惑」シリーズの第2巻になります。ヒーローとなるプレイボーイは広告代理店を1代で築き上げた富豪ハリー・ワイルド。シドニーにいくつもの客室と最新設備を持つペントハウスを持ち,有名どころの企業の広告を成功させていますが,タニアの叔母の会社「ファム・ファタル」の広告も手がけており,その叔母が亡くなってタニアが女性近親者として遺産を受け継ぐことになったことから奥地にタニアを迎えに行きます。かつてタニアにはロバートという恋人がいましたが,実は妻帯者でありすっかり騙された経験を持つタニアは男性との付き合いはそれ以降全くありませんでしたし,奥地ではタニアのふさわしい年齢の男性もイナというのが実情だったようです。しかしハリーを見た瞬間,タニアはすっかり惹かれてしまい,その気持ちを相手に悟られないように帰って冷たい態度をしてしまうのでした。一方はリーの方はなんとかなだめてでもタニアをシドニーに連れて行き最初の株主総会までの1カ月間で会社を建て直してもらわないと会社は営業不振で倒産してしまう可能性がありました。初めはお飾りとして1カ月間をシドニーで過ごしてもらおうと思っていたハリーは,タニアがホテルの経営のマネジメントの経験があり,叔母に似て磨けば光る美貌を持っていることに気付いてからは,タニアを励まし,シドニーで暮らして欲しいと思うようになります。タニアには父親代わりのアーニーという男性がおり,このアーニーがなんとハリーとぴったりと話が合うようになります。シドニーに行ってからタニアがアーニーにかけていろいろ報告するその電話をハリーが引き取り,そのまま30分以上も話してしまうなどタニアよりハリーの方がアーニーとの会話を愉しんでいるふしがありました。さて,シドニーで1番と言われる美容室ですっかり変身してしまったタニアはまさに叔母と同じ絶世の美女に生まれ変わり,会社の経営に乗り出そうとします。そこに待ち受けていたのは,なんとかつてタニアを騙していた男性ロバートだったのです。ロバートの自分ばかりを主張する勝手な経営方針で実は優秀な会社のスタッフが次々に転出してしまい,さらに残ったスタッフからも総スカンを食っていました。タニアは瞬時にロバートをクビにして,転出してしまったスタッフを呼び戻し,会社をかつてないほど成長させてしまったのです。もちろんハリーも少しずつアドバイスをしていましたが,タニアの能力はハリーの想像を遥かに超えるものでした。互いの欲望を隠さずに何日も関係を深めていった二人ですが,初めに二人とも将来を語り合うような関係にはならないと言い切ってしまったために,ぎくしゃくした気持ちを持ったまま,ついにハリーが別れを決意してしまうのです。いまやハリーに劣らず富豪になってしまったタニアとハリーの関係の修復やいかに・・・。とにかく素敵なヒロインのシンデレラ・ストーリーで,オススメの1作でした。


タグ:イマージュ
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大富豪と誘惑旅行 [ミランダ・リー]

SHALOCKMEMO1009
大富豪と誘惑旅行 Take Over by the Millionaire 2014」
ミランダ・リー 加納三由季





シリーズ物ではないようなんですが,何となく物語の広がりが感じられる作品です。経営不振で身売りせざるを得なくなったオーストラリアのブティックチェーン店。そうなると始めに首を切られるのが臨時店員です。特に生活に困っているわけではありませんが服飾関係が好きで努めていたジェシカ(ジェス)・マーフィーは父が経営するタクシー会社で受付や車の修理,更にはは運転までこなすマルチな才能を持った美女。兄が3人おり男勝りの幼少時代を送った末っ子です。苗字に因んで父親がマーフィーの法則の信奉者であるところが笑えます。リムジンが修理中で運転手も出払っているところに遠方まで宿泊込みのタクシーの依頼があり,結局ジェスが運転手を務めることになりますが,その依頼主こそブティックを買収した投資会社の経営者の一人息子で遺産相続人のベンジャミン(ベン)・デ・シルバでした。小太りではげ上がったアメリカ人を想像していたジェスの元を訪れたのはとびきりのハンサムで若い男性。彼女と年齢も5・6歳しか違わない容貌で,しかもアメリカ人ではあるもののシドニーの名門寄宿学校の卒業生でオーストラリアにも詳しいということで,ジェスは緊張してしまいます。ベンは寄宿学校以来の親友の結婚式で車で半日かかる北部の町に行き,そこで結婚式に参列して帰ってくるため,2泊3日の行程での依頼で,高額な謝礼を申し出たのです。買ったばかりの自分の車の支払いにも生かせると思い,渋渋ではあれ承諾したジェスは,後悔してしまいます。セックスアピールの強い男性を乗せての長距離ドライブ。一方ベンもまたジェスの脚の長さやこれまで付き合ったのとは違うブルネットの髪に特別な魅力と惹きつける力を感じてしまいます。かくして二人の珍道中が始まります。途中の休憩個所でも火花が散る二人の目線。互いに思いがけない能力や魅力に惹かれながら何とか結婚式の開かれる屋敷に着いてみると新婦の付添人が急病で参加できなくなり,ジェスが身代わりを務めることになります。しかも付添人の衣装のサイズが少し合わない上に,直しのプロが家を離れていて連絡が付かないと着ています。ジェスは自らの直しの腕のためしどころと自らの衣装の直しを買って出ます。才能あふれる彼女に新婦も新婦の両親も感謝と尊敬の目でジェスを見ることになります。そしてベンはジェスを婚約者として紹介するのでした。式前日の独身パーティを早めに切り上げて帰宅したベンを待つジェス。もはや二人の間には恋の花火が打ち上げられ始めたのでした。たった2泊3日の間に,すっかり互いの魅力に惹かれ合った二人。帰国予定だったベンもジェスの家により,父も母もベンをすっかり気に入ってしまいます。ところがベンはニューヨークに一緒に帰ることをジェスに提案するのですが,ジェスはベンの富豪の生活と自分の生活の違いとオーストラリアから離れるつもりはないと,プロポーズを断るのでした。そんな時ベンの父が急死し,ベンの落胆ぶりを見たジェスはニューヨークに付き添うことになります。改めてプロポーズするベンにやはりジェスは生活観の違いを理由に断り,オーストラリアに逃げ帰ります。連絡があると思っていた1ヶ月あまりの期間ベンからの連絡は絶たれたままでした。二人の関係はどのように進展していくのでしょうか。アメリカ人とオーストラリア人の違いがかなり強調的に描かれ,日本人にとっては面白く読める作品です。そしてベンが出した驚くべき解決策に拍手喝采してしまう爽やかな結末です。オススメの1作。


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伯爵の恋人 [ミランダ・リー]

SHALOCKMEMO894
伯爵の恋人 Just for a Night 1998」
ミランダ・リー 吉本ミキ





主な登場人物:マリーナ・スペンサー シドニーの小学校教師。ジェームズ・マーズデン ウィンターボーン伯爵,銀行副頭取。レベッカ 7歳の伯爵の姪の子供(白血病)。 レディ・ティファニー 伯爵の婚約候補者。 ヘンリー ロンドンの家の執事。ウィリアム 伯爵の運転手。ミルドレッド ウィンターボーン・ホールの家政婦。トールバット ウィンターボーン・ホールの執事。 ジャスミン,ジャネット,ジョスリン,ジョイ ビンガム家の4姉妹。ジョスリンとジョイは双子の姉妹。ジョスリンはマリーナの母。ジョイはレベッカの祖母。エステル レベッカの母。ローレンス ジェームズの兄,先代伯爵,レベッカの祖父。シェーン マリーナの婚約者。
白血病の少女への骨髄移植のためにシドニーからロンドンにやってきたマリーナの1週間の夢のような暮らしと苦悩,そして愛の物語です。マリーナは,空港に迎えに来たスーツ姿の男性が,少女の大叔父のジェームズだとは思いませんでした。そう,イギリスの本物の伯爵だったからです。想像では伯爵というぐらいですから,白いひげを蓄えた老人だろうと思っていたからです。しかもジェームズは自分の運転手が膝の調子が悪いからと言って運転手を車に残し自らがプラカードを持って空港の降り口で待機していたのでした。たちまちその優しさに参ってしまったマリーナ。3週間後に婚約者との結婚式を控えているマリーナでしたが,このロンドンへの旅に反対し,一々マリーナの判断に口を挟んでくるシェーンが実は経済的理由だけで自分と結婚したがっているようだとうすうす気づいてきたので,婚約を解消する気持ちも出てきて,今回の小旅行中に判断しようとしていたのでした。しかし婚約指輪ははめたまま飛行機に乗ったのです。めざとく指輪に目をとめた伯爵。そして伯爵にも婚約する予定の上流階級の美女ティファニーの存在が。ロンドンのフラットからレベッカの待つ病院に向かった伯爵とマリーナを待ち受けていたのはまさにティファニーでした。しかし,車中,伯爵はマリーナになにかと誘いを掛けてきます。伯爵もまた,ティファニーとの政略結婚のようなものに違和感はあったものの,大学時代の親友の妹であるティファニーとの結婚が彼女を守るためには必要だという責任感に駆られていたのです。しかし,マリーナに対する想いは徐々に膨らんでいくのです。執事ヘンリーはマリーナの想いに釘を刺すように,伯爵のいないところで伯爵とティファニーの婚約のことを話すのでした。百年に一度の最高の伯爵ジェームズと完璧な美女ティファニーとの並んだ姿を褒めちぎるヘンリー。遠回しな言い方ですが,ジェームズに惹かれてはいけないことを忠告することばにマリーナは傷つくのでした。しかし,移植が成功してフラットに帰る車中で,ジェームズはマリーナに誘いを掛けてきます。週末にはシドニーに帰る予定のマリーナに対して,金曜の夜に観劇に誘うジェームズ。ところがレベッカが一時帰宅が認められ,マリーナも一緒にウィンターボーン・ホールに来て欲しいというレベッカの要望をヘンリーも認めざるを得ません。月曜日に帰郷を延ばしたマリーナ。土曜の夜が最後の夜になるという思いで,深夜二人はジェームズの部屋で互いの思いを遂げるのでした。しかし,家族のことに話が及んだとき,自分の母の実家のことが話題に出て,マリーナはレベッカと自分の骨髄が合致した理由を知るのでした。そして,日曜の午後,ホールにレディ・ティファニーがやってきて・・・。
愛しながらもその愛を遂げられずに別れを決意していた二人が,果たしてどうなるのか,大どんでん返しが待っています。


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傷だらけの結婚指輪 [ミランダ・リー]

SHALOCKMEMO639
傷だらけの結婚指輪 An Outrageous Proposal 1992」
ミランダ・リー 響 遼子





自立する女性と弁護士の夫婦。二人の間に子供がなかなかできないことから別居生活,さらには離婚交渉と進もうとしているとき,夫のダークは妻のローラに向かって「愛人にならないか」という思い切った提案をします。夫と妻の間の駆け引きの面白さ,互いに惹かれあっている関係の面白さに,作者の人間の感情の機微を描きだす手腕の凄さに脱帽の傑作です。


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この夜を永遠に [ミランダ・リー]

SHALOCKMEMO607
この夜を永遠に Asking for Trouble 1991」
ミランダ・リー 上村悦子





 ただ居るだけで男たちの目を引きつけてしまい,あの往年のアメリカ女優BBのように声をかけられてしまう女性セリーナ・マーチモント。そんなセリーナが憧れ,独身と通してきた理由となった男こそ,本作のヒーロー,アーロン・キングスリーでした。
 高校時代から生徒会長であり,スポーツ万能,ライフセーバーとして全国優勝を何度も経験し,富裕であり・・・と申し分のないスーパーヒーローでありながら,早くに結婚し,一人娘クリスティーンを設けますが妻が癌で亡くなり現在は男やもめ。結婚生活には恵まれなかったばかりか,亡き妻が異常に嫉妬深かったことと独占欲が強かったため,もう結婚生活は二度とごめんだと考えるようになっています。
 ヒロイン,セリーナはオーストラリアをあちらこちらといろいろな仕事を経験して地元に戻ってきたところですが,ホテルのバーのカクテル係をしているところで,一番会いたくないと思っていたアーロンに出くわします。そして,憧れの気持ちを今も失っていないことに気づくのでした。
 アーロンの誕生日に招かれたセリーナはアーロンの姉のジリアンや娘のクリスティーンに気に入られますますアーロンから離れがたくなっていくのですが,結婚はしないというアーロンとの関係に悩み,北部のクイーンズランドに逃げ去ります。ちょうどクリスマス,新年を迎える時期になるのですが,オーストラリアですので夏の真っ盛り。北部ほど熱い時期になるのでしょうね。そして,自分の体の異変に気づいていたセリーナに,恋人に求められていない新しい命が宿ったことを知ります。アーロンにはもちろんこのことを知らせることはできません。さて,二人の関係はどうなるのか。


 セリーナにしろ,アーロンにしろ,他人からはうらやましがられる素質と要望と経済力を持った人々ですが,それでも悩みや困りごとがあるということで,読者はちょっとうれしくなっていくのでしょうし,二人のハッピーエンドを心待ちにするところも,すっかり作者の思惑に乗せられてしまうのが,ロマンスの楽しみです。


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タンゴは踊れない [ミランダ・リー]

SHALOCKMEMO562
タンゴは踊れない The Playboy in Pursuit
(プレイボーイの誘惑 3) 2000」
ミランダ・リー 吉本ミキ





ミランダ・リーの「オーストラリアのプレイボーイ」(邦訳では「プレイボーイの誘惑」)シリーズの第3作。第1作の「カサノヴァの誘惑」はすでにハーレクイン文庫版になっているが,第2作「恋より情熱的に(The Playboy's Virgin)」はまだ文庫化されていないようだ。版のことから言えば,原作が2000年の出版だが,翌年にはハーレクインイマージュで邦訳が出されている。その後2004年にハーレクインプレゼンツ版が出ており,オレンジがあしらわれた洒落た装丁になっている。今回,文庫版が出ているものの,1・2・3の順には出ずに,1・3が先に出ているのは,なぜ?
 さて,ヒロインのルシール・ジョーダンは,外国からやってくるエグゼクティヴのために,シドニーでの宿泊先や家具を始め,生活できるようになるまでいろいろのお世話をするための会社のコンサルタント(邦訳では移転コンサルタントとなっています)を務めています。夫の浮気から離婚に至り,仕事一筋に生きるキャリア・ウーマンで,男性不信にもなっているところですが,友人のミシェルは,タイラーというプレイボーイと結婚したばかり。しきりにルシールにも愛のある結婚を勧めます。そんなところに客として現れたのは,興業プロデューサーのヴァル・シーモア。父親のマックス・シーモア同様,手当たり次第に女性をとっかえひっかえする名うてのプレイボーイとして知られています。そんなヴァルの世話をルシールに任せたのは社の経営者エリカ・パーマーですが,なにやら陰の理由があるようです。
 実際に会ってみるとヴァルはすばらしい優しさと思いやりがあり,自分は父親とは違うことを強調しています。一夜限りであれば,とルシールはベッドをともにしますが,次第にヴァルに惹かれていく自分を抑えることはできなくなりました。いずれ去ってしまうヴァルとの関係を楽しめばいいと割り切ろうとしますが,次第に愛していることを認めざるを得なくなります。
 ヴァルの仕事場であるステージの練習を見学に行ったルシールは,そこで,衝撃的なシーンを見ることになります。しかも,ヴァルの指導を受けていた美女には,さらに驚くべき事実が隠されていたのでした。後半のこのカタルシスが何ともたまらない気の利いた小品です。


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