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令嬢と華麗なる詐欺師 [ニコル・バード]

SHALOCKMEMO487
令嬢と華麗なる詐欺師 Dear Impostor 2001」
ニコル・バード Nicole Byrd nicolebyrd.com 麗月 ふう





シェリル・ザックとミシェル・プレイス母娘のペン・ネーム,ニコル・バードのヒストリカルです。
「いとしの詐欺師様」とでもなるでしょうか。たしか,予告では別な邦題がついていたような気がしますが,この題に落ち着いたようです。



サイキ・ヒルは,最も嫌っていた従兄弟のパーシーとの結婚を逃れるため,劇場の役者に偽りの婚約者になるように頼み,苦し紛れにタリントン侯爵という名前を付けてしまいます。うその上塗りをしたその侯爵の役に乗ったのは,稀代のカード・ギャンブラー,ガブリエル・シンクレアでした。ヒル家に訪れたガブリエルを見たとたん,サイキはたちまち恋に落ちます。そして,ガブリエルも…
サイキ,妹のサーシ,ともにへんてこな名前です。かなり昔,サイケデリックな衣装や化粧を略して,「サイケ」というのがファッションセンスとして大流行したことがありますが,もちろんこれとは違います。ギリシャ神話に登場する「プシュケー Psyke」,「キルケ Circe」の英語読みのようです。そういえば,ガブリエルも大天使の名前ですね。
表紙の人物も神話の女神にふさわしく,やや高貴で人間離れした硬質の美女を配していますが,原作のほうのヒロインの顔はいただけません。かなり間抜けな感じになっていますね。



ストーリーは,このうその上塗りのギャンブラー,ガブリエルがとても上手に女性たちの心を魅了し,サイキの従兄弟のパーシー,ガブリエルの敵役のバレットのおとぼけぶりが,過酷な運命に翻弄されるサイキたち姉妹の苦境を救い,老齢の夫人たちが陰ながらヒーロー・ヒロインの応援団に回っているところがユーモアにあふれ,読後とても温かい気持ちにさせられる傑作です。
妹のサーシとガブリエルの友人デヴィッドが年が離れているにもかかわらず,次のロマンスをところどころに匂わせているところも巧みなサブストーリーになっていて,サーシの頭と勘の良さ,気の強さを際立てせているのも,読み応えがあります。


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