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公爵の秘密の世継ぎ [メイシー・イエーツ]

SHALOCKMEMO1471
公爵の秘密の世継ぎ The Spaniard's Pregnant Bride
(天使のウエディング・ベル 1) 2016」
メイシー・イエーツ 中 由美子





 原題は「スペイン人の妊娠した花嫁」
 ヒロイン:アレグラ・ヴァレンティ(22歳)/富裕な貴族の令嬢/黒髪,小麦色の肌,黒い大きな瞳/
 ヒーロー:クリスチャン・アコスタ(30歳)/スペイン公爵/黒曜石のような黒い瞳,長身,肩幅が広い/
 予期せぬ妊娠を共通設定にしたメイシー・イエーツのシリーズ第1作です。ちょっとSなヒーローのクリスチャンと,それに負けずに勝ち気な貴族令嬢アレグラのコンビがドタバタを繰り広げます。サンタ・フィレンツェ大公であるラファエル・デサンティスとの結婚を目前に控え,親の言いなりになってきた令嬢アレグラは独身最後の一夜の冒険を仮面舞踏会で実行します。階段から降りてきた悪魔の仮面をかぶった正体を知らない男性と廊下で交渉をもってしまいます。互いに名告らずそれきり別れてしまった二人ですが,一カ月後に妊娠に気づきます。その相手こそ,自分が嫌悪していた兄の親友でスペインの公爵だったクリスチャンであることを知ると,アレグラはパニックに陥ってしまいます。やがて大公との婚約を解消しなければと母親に打ち明けますが,そんな破廉恥な行動をとってしまったアレグラを両親は恥としか思いませんでした。そんな彼女を慰めるのはいつも兄のレンツォでした。しかし相手がクリスチャンだったことはなかなか兄にも言いだせずにいます。嫌悪していた相手との間の子供を産むかどうかはアレグラの決意一つにかかっています。MB版,邦訳版の表紙のアレグラのイメージモデルは,やや顎の張った豊満な女性ですが,令嬢としてはちょっとイメージが違うなと言う気がします。もう少し華奢な美女をイメージしているのですが,ただ気の強さだけは正直に表しているかと思われます。さて,クリスチャンに気づかれてしまったアレグラは,自分の爵位を継ぐ跡継ぎを必要としているという言葉に仕方なくクリスチャンとの結婚を承諾せざるを得ませんでした。婚約を解消した大公の方も早々とアメリカ人の学生ベイリーとの交際が発覚し,しかも相手も妊娠していると言うではありませんが。元々意に沿わない婚約だったにもかかわらず自分と大公との関係はなんだったのかと,そんなに自分は選ばれていなかったのかと自分勝手な気持ちも残っていました。しかも自分より子供が大切,夫婦として愛のない一生を送る気もないとクリスチャンに宣言されてしまい,少なくとも子供が産まれて一年間は親としての務めを果たし,あとは離婚しようとまで言われては,大公と愛のない結婚をしていた方がよかったと後悔の念を抱かざるを得ません。件に究極の選択を迫られたアレグラですが,兄の親友であるクリスチャンに実は憧れに近い気持ちをもっていたこと,そして実はクリスチャンに愛されたいと思っていたことを自分に認めるのはしゃくに障ります。しかもクリスチャンには結婚歴があり,亡妻シルヴィアのことを忘れていないのではないかという恐れも感じていました。それならなんとかしてクリスチャンと自分の関係を修繕できないだろうかという願いも持ち始めるのですが・・・。
 上流社会では未だに女性は家のために犠牲になるという風習があり,大公との婚約もそんな関係だったのですが,傲慢なスペイン人公爵との間に衝動的な一夜の関係を持ってしまったことから次々に変化していくアレグラの状況をうまく生かし,遂に愛を獲得していくまでの顛末を描いた作品です。しかし,どうにもこうにも都合の良すぎる二人の心理変化の説明がお粗末で,良作とは言えない感じの作品です。シリーズ次作が9月に出るようですのでそちらに期待です。


タグ:ロマンス
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