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忘れえぬ情熱 [ジャクリーン・バード]

SHALOCKMEMO732
忘れえぬ情熱 The Greek Tycoon's Love-Child (Greek Tycoons 27) 2001」
ジャクリーン・バード 鈴木けい





ウィロー。柳という名前の少女。柳のようにしなやかな体つきと長い髪をもつ彼女は「もぐら」というニックネームで知られ,いつも片隅で本にかじりついているような少女だった。ギリシア人実業家テオ・カドロスは長期出張からの帰りに,妹アンナのホームパーティで出会ったウィローが,新しい同居人だと勘違いし,一目惚れし,一夜の関係を持ってしまう。翌朝ベッドの隣にいるはずのウィローがいないので妹に尋ねてみると,すでにインドにいる母に会うために空港に旅立ったことを知る。空港まで追いかけたテオだが,ウィローは実は同居人ではなく,一夜の宿を借りに来ただけの18歳の少女だと知る。
ウィローは祖母を亡くしたばかり,そして,唯一の身内の母は赴任先のインドで暴動に巻き込まれ,流れ弾に当たって命を落とすことになる。9年後,ウィローは推理作家として自活しており,第三作目が推理小説作家賞の候補に挙がるほどになっている。その作品は映画化の話があり,その打ち合わせで訪れたホテルで,ウィローは偶然テオに出会う。ウィローはこのとき,あの夜宿った子供スティーヴンとイギリスの片田舎で隣人に支えられながら平和に暮らしていた。9年前,テオに妊娠のことを伝えようとしたウィローだったが,行き違いが重なり息子の存在をテオに伝えることが出来なかった。ウィローはテオに強引に誘われるままテオのスイートルームに。夜中に部屋を抜け出したウィローは田舎に帰る。翌朝,新聞でウィローの横に少年の姿を見たテオは,自分の息子であると確信し,予定をすべてキャンセルしてウィローの元に向かい,スティーヴンと出会う。なぜ8年間も息子を隠していたかとウィローを責めるテオ。すべては,あの時のすれ違いから起こったことで隠すつもりはなかったウィロー。少年を含めてギリシアに帰郷した三人にテオの母は,孫の存在に大喜びし,ウィローに感謝と謝罪をする。
自立したいウィローだが,父親がなくて育つ息子でいいのかとテオに言われたこともあり,休暇をともに過ごす。父親の存在に喜ぶ息子の姿にウィローは,テオとの生活を承諾することになる。互いにすれ違う偶然から,離ればなれになり,再び出会った二人。互いの気持ちの中に愛は残っているのか。信頼できるのか。二人の気持ちは再び一つになるのか。このあたりの描き方は実にうまいと思わせる秀作。


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