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家政婦のかなわぬ夢 [マクシーン・サリバン]

SHALOCKMEMO896
家政婦のかなわぬ夢 His Ring, Her Baby 2010」
マクシーン・サリバン 野川あかね





Billionaires and Babies」シリーズの1作です。マクシーン・サリバンは,今のところすでにこのシリーズに3作書いており,すべて邦訳されています。作者の作品は初読了ですのであまり詳しく書くことは出来ませんが,ストーリー中心というよりは心理描写の方に優れた作家なのだろうと思いました。オーストラリア在住でディザイア作家のようです。
いわゆるハウスキーパーものですが,必ずしもプロのハウスキーパーのシンデレラストーリーというよりも不妊症の男性が素敵な女性と息子を同時に手に入れるという男性側のシンデレラストーリーになっています。警察官の夫を半年前に亡くしてしまったバネッサ・ハミルトンは俗物的な夫の両親ルパートとグレースのもとを逃れてオーストラリアの小さな町にやってきて,従姉妹の経営するモーテルで一人息子のジョシュを育てています。従姉妹夫婦リンダとヒューにも子供がおり,さらにリンダは妊娠中。大規模牧場経営者のカーク・デベリルはヒューやリンダの友人でときおりモーテルに宿泊して友情を暖めています。モーテルの経営が思わしくなくなり売りに出しているところにカークがやってきてバネッサと出会います。てっきりモーテルを買い取った新しいオーナーだと勘違いしてしまったバネッサ。しかしカークはモーテルが売りに出されていることも知りませんでした。そこに従姉妹夫婦が帰ってきてカークとバネッサを紹介します。そのときあっさりとリンダはモーテルを売りに出していることを言ってしまいます。魅力的なバネッサに惹かれたカークですが,翌日バネッサに未亡人であり,ジョシュという息子がいることとまだ亡夫を忘れられないでいるということを打ち明けられショックを受けます。牧場に帰ってみると昔からいる家政婦のマーサが半年間家族の下に帰らなければならないことを知り,臨時に家政婦を雇わなければならなくなります。モーテルでリンダとバネッサが話しているのが聞こえてきて,新しいオーナーになればバネッサの行き先がなくなってしまうことを心配するリンダの話に,とりあえず行く当てがあるからというバネッサの言葉を,自分の牧場の家政婦として働くことを当てにしていると勘違いしたカークは,バネッサを計算高い女性だと思い込んでしまいます。バネッサは嫌々ながらも亡夫の両親の家のことを考えていたのですが・・・。数日間でなんとしても家政婦が必要になったカークはとりあえずバネッサに家政婦として働くことを勧めますが,表情は硬いままです。実はカークは以前にも女性から裏切られた経験を持ち,バネッサもきっと同じだと思い込んでしまう素地があったのです。ビジネスライクにバネッサに接するカークですが,息子の助手に温かい思いやりを持って接してくれるカークの,自分に対する冷たい態度とは違うことに混乱しますが,同時に次第にカークに惹かれていることも気づいていて悩みが増していきます。カークもまたバネッサが計算高い女性でいずれ自分を裏切ると思い込んで,バネッサに惹かれている気持ちを抑えようとしていたのでした。そんな時,バネッサの亡夫の両親が牧場を訪ねてきます。バネッサに対する冷たく嫌みな態度を見たカークはバネッサが本当のことを言っていたことを知り,バネッサを受け入れようと考えます。しかし子供を持つことが出来ない自分にバネッサに妻になってくれとは言えない事情もありました。早めに帰宅したある日,バネッサが家にいないことに気づき,ついに出て行ってしまったのかと思った時,馬小屋で犬が吠え続けているのが聞こえてきます。ひょっとして犬に危機が,と思って様子を見に出たカークが目にしたのは・・・。ここから物語は急展開を迎え終盤に突入します。エンディングがちょっと尻切れトンボになってしまい,ページ数がつきたのかと思わせる終わり方がちょっと残念です。220頁ものだったら,もう少しエピローグが詳しく書かれ,満足のいく物語になったように思います。


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