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億万長者とかりそめの愛を [アニー・ウエスト]

SHALOCKMEMO1463
億万長者とかりそめの愛を Seducing His Enemy's Daughter 2015」
アニー・ウエスト 知花 凜





 原題は「敵の娘にそそのかされて」
 ヒロイン:エラ・サンダーソン(26歳)/訪問看護師/180センチに近い身長,すらりと伸びた脚,スリムだがくびれのある理想的な体型/
 ヒーロー:ドナート・サラザール(30代半ば)/企業買収の実業家/彫りの深い端正な顔,すっきりとした唇,長いまつげに縁取られた藍色の目,おおらかな笑い声/
 逃げた姉のフェリシティの身代わりとなったエラ。弟ロブも。亡くなった大伯母ビーがなんとも多大な影響を・・・。「選択の余地はない。おまえもよくわかっているだろう」という父の脅しにも近い言葉。それは「娘を自分の思いどおりにさせたいときの父の常套手段」でした。「わたしは変わった。フェリシティも,ロブも変わった。それなのに父は自分のこどもたちの変化にまったく気づいていない」,こんな父をもった三人きょうだい。しかも「父にとって,真ん中の子供はどうでもいい存在だ」とエラは「良心のかけらもない父親から逃げたい一心で,十代で家を飛びだし」ます。「相手はドナート・サラザールだぞ」と父の脅し文句はさらに続きます。「お前たちが結婚すれば,われわれの仕事上の繋がりは強固になる」「サラザールの援助がなければ,わたしの身は破滅する。それにエラ,わたしは家族との絆も強めたいと思っているんだ」と,手を変え品を変え,サンダーソン家に嫁ぐようエラを説得するのでした。「人生で本当に大切な物はお金では買えない。だが父にそう言い返したところで鼻で笑われるだけだ。」と訪問看護師として平凡な生活を送るエラは諦めの気持ちでした。しかしドナートにあった途端「この人は,(父)レグ・サンダーソンの言いなりになるような男性ではない。」「ドナート・サラザールは我が道を行く男。一匹狼タイプに違いない」そして「美しい」とエラは感じてしまいます。「美の化身」「自然が織りなす風景を連想させる雄々しい美しさ」「危険な匂いがする」男性と父のパーティで出会ったとき,エラはドナートに「君は美しい。怒ると銀色に輝く瞳も,威勢のいい言葉が次々と飛びだす唇も,悩ましげに揺れるヒップも,胸も,そして長い脚も,美しいとしか表現のしようがない」と手放しの賛辞を与えられ,「だって,父の思いつきはどう考えても常軌を逸しているもの」と言い,「フェリシティはあなたとは結婚しないのよ」とあくまで自分より美しいフェリシティにはパートナーをすでに得ていることを理由にドナートの誘いを断ろうとするのですが・・・。「遂に積年の恨みを晴らすときが来た。復讐は蜜の味と言うが,エラというおまけがついた今,その味はより甘美なものとなるだろう」,実は,ドナートがサンダーソン家に近づいたのには理由があったのです。ドナートはエラが去った後,エラの父レグ・サンダーソンが,「それはつまり,気に入ったということか?あのエラを?」とエラの美しさをまったく認めていないことに腹立たしさを覚えます。「尻軽」ではなく「頭の回転が速く,率直でもある」エラを,社交欄の記事で喧伝されている姉フェリシティの影に隠れてその存在すら今日まで知らなかったエラのことをよく知りたいと思うようになっていました。レグに問われるままに「結婚は」「したいと思っている」と答え,「こいつは,自ら進んで悪名高い男の腕の中に娘を押し込もうとしている。」ことにさらに腹を立て,復讐心がさらに高まるのでした。そしてエラへの連絡に携帯番号を聞いたのに,父親であるレグは娘の番号を自分の携帯電話に登録さえしていなかったことを知ります。ドナートの計画はエラとの結婚式を盛大なものにし,突然中止させてサンダーソンの資産を払底させ,騙されたことに気付いたときに復讐が果たされるというものでした。経済的に相手をどん底に突き落とす。その手段としてエラを活用しようとしていたのです。翌朝突然電話を寄越したドナートにサラは二度と会うつもりはないといいます。昨夜帰宅してからインターネットで調べたドナートの過去。「十代の頃に罪を犯して刑務所に入っていた」「彼の魂胆は分かっている。誘惑しようとしているのだ」。しかし次のドナートの言葉はエラを震撼させます。「僕の援助がなければ,きみの父親は破産する。彼は自分が生き残るためにけっこおんばなしを持ちかけてきた。きみが僕と結婚しなければ彼には1セントも入らない。レグ・サンダーソンは今まで築き上げてきたすべてを失い地に落ちるんだ。それでもいいのか?」結局,ドナートの方が1枚も2枚も上手だったのです。そしてシドニーの宿になっているドナートの友人宅に訪ねることになってしまいます。次々に繰り出されるドナートの誘惑。エラもまたドナートが欲しくてたまらなくなります。丁々発止の駆け引きの間,ドナートは純粋にエラに惹かれてしまっている自分に戸惑います。二人は瞬く間に恍惚の中に飛び込んでしまうのでした。そして,互いの生い立ちを話し合うことになります。ドナートはなぜ地味な自分と結婚したがっているのか,という問いがいつも頭から離れないエラ。自分を悪党だといいながらも,インターネットで調べた限り彼のスタッフが誰も辞めたがらないことからして見かけとは違う部分をもっているはずだと,看護師をしている経験から彼の人格を見抜いたエラ。「インターネットの記事を思い起こした。まだ十代だったドナートは40歳の男性を殴り,相手は病院へ運ばれたのだ」「あなたには守りたい人がいたのね?」「ぼくはただのろくでなしだよ」「彼は少年時代に負った傷を抱えて生きている」琴に気付き,エラは大胆で衝動的な行動を取っていきます。「彼とは体だけの関係」と心の中でつぶやきつつ,大粒の涙を流すのでした。この切ない感が溢れた場面が本作の読みどころの一つです。そんな時,レグからエラに電話が入ります。事業を立ち直らせるため,弟が蓄えた資金をつぎ込もうとする父。2週間後も二人はまだ会い続けています。クライミングや買い物など一緒に過ごすうちにどんどんドナートに惹かれていくエラ。そして時々見せる傷ついた心にエラはますます惹かれていきます。看護師としてのやさしさがドナートの心の傷を癒やしたくなっていくようです。ドナートもまた「お金でわたしは買えないわよ」とエラに言われたとき,自分の復讐にエラを利用するという考えに嫌気がさしていくのです。しかし親しくなればなるほど互いに子供時代の触れられたくない話題に触れそうになる微妙な会話に,互いに警戒心を抱いてしまう二人でした。しかし,二人は婚約し,結婚式に向けた準備に取りかかります。姉フェリシティとの電話で,姉がエラに申し訳ないと思っていることを打ち明け,頭のいいエラのようになりたかったといわれたことで姉妹の絆を感じるのでした。一方金銭面でドナートと言い争いになってしまったエラはドナートの過去を問いかけます。本物の恋人としてドナートの存在を感じ始めていたエラはやはり将来のことをどうしても頭に描いてしまうのです。経済的取引によるいわゆる便宜的な動機から始まった二人の関係。でも興味本位ではなくどうしてもドナートの本当の姿を知りたいと思うようになっていたのでした。そして12歳で母を失い,面倒を見てくれていた父親代わりにも死なれ,養護施設を転々としていた十代。そして母に暴力を振るった男性を殴って刑務所に入った過去。刑務所での生活と学んだことで出所後に大成功を収めたこと。そんな十代の頃のドナート少年に同情し,大人になった大胆不敵で情け容赦ない大物実業家を愛してしまったことにエラは幸福感をもっていました。そんなエラとの毎日の生活に「自分の中の何かが変わったのか。」と思い始めるドナート。そんなドナートにエラは自分の父のことを打ち明け始めます。「取引内容を記載した書類があっても,たとえあなたがそれに同意したとしても,決して父を信用しないで」とドナートを気遣うエラは弟の遺産に父が手を付けたことを打ち明けます。それはすでにドナートにとっては自明の事実だったのですが,「レグ・サンダーソンの犯した数々の犯罪が明るみに出たら」エラも傷つくのではないかと心が痛むのでした。今は,目的のためにエラを利用していることは忘れよう。
 ウエディングドレスを取りにいって,着ることのないドレスの素晴らしさにため息をつきながら,「でも,もしも本当に結婚するのなら・・・。もしも本物の恋人同士だったら・・・。」ともしもが頭の中で渦巻くエラ。「わたしは彼に強く惹かれている」ことを,「彼に恋をしている」ことを確信したエラは,これ以上偽りを続けられないと思います。「ドナートはロブを助けると言ってくれた」「お金の不安が消えた今,もうこれ以上演技をする必要はない。」と思う一方「ドナートは結婚を望んでいる?」「彼もわたしのことが好きなの?」と期待を打ち消すことができなくなっていました。その時ドナートにかかってきた電話が聞こえてきて,父を騙そうとしているドナートの企みに気づきます。ついに「きみの父親への復讐だ」と打ち明けるドナート。さぁ,いよいよ大詰めでエラはどちらを信用するのでしょうか。父か愛する人か・・・。
 月初めに読み終わっていた本作ですが,SHALOCKMEMOにまとめる余裕がなくて,今になってしまいました。改めてストーリーを追ってみて本作のスピード感溢れる,そして簡潔に二人の気持ちの動きが描かれた本作を一気読みしていたのだと気づきました。間違いなしのイチオシ作品です。


タグ:ロマンス
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命の芽吹くパリで [アニー・ウエスト]

SHALOCKMEMO1386
命の芽吹くパリで A Vow to Secure His Legacy
( One Night with Consequences 13 ) 2016」
アニー・ウエスト 柿沼摩耶





 原題は「保証された彼の遺産への誓い」
 ヒロイン:イモジェン・ホルゲイト(25歳)/会計士/ほっそりした首,つややかな黒髪,ハート型の顔,ふっくらした赤い唇,つんと上を向いた鼻,はしばみ色の瞳,緑色に変化する瞳,バニラシュガーの香り,黒いまつげ,弓の形をした唇/
 ヒーロー:ティエリー・ジラール(34歳)/会社のCEO/エスプレッソ色の瞳,太い眉,彫りの深い端整な顔立ち,長身でアスリートのような体格,豊かな黒髪,高い頬骨/
 「君の好きなものを3つ教えてくれ」という質問に対するイモジェンの答えは,「(1)読書」「(2)数字」「(3)料理」というとても普通なことでした。ティエリーの方はスピードを競うスキーの滑降競技や急流下り,ラリーだったりのアウトドア派。ふたりに共通点は全くないように思えます。ジラール家では夕食は青の間で取ると決まれば代々ずっと,ジラール家の男は外交団か軍隊に入りその後は一族が所有する企業の一つを経営する,という具合にすべて規則に縛られた生活をせざるを得ませんでした。ティエリーはそれを嫌い,「常に冒険を求め」た生活を送ってきたのです。二日で準備した結婚式を挙げ,その後シドニーに戻らずにジラール家の所有するシャトーについたとき,イモジェンはティエリーと自分の間に横たわる格差に愕然とします。そんなイモジェンの様子をみて,ティエリーはこれまでつきあってきた女性との違いに改めて惹かれていきます。ティエリーの持つ圧倒的な男性としての魅力とジラール家のもつ血筋と裕福さに惹かれる女性が大半だったのに,イモジェンは逆にシャトーに臆する様子を見せたからです。不治の病でつい最近亡くなった母と同じ遺伝子を持つことを医師に告げられていたイモジェンは自分の命がそんなに長くはないと思い込み,最後の冒険の旅としてパリを初めイギリスやアメリカを渡ってシドニーに帰り死出の旅路の準備をするつもりでいたのです。ところがデザイナーだった双子の妹のつくった大胆なドレスを着て参加したパーティでティエリーに出会ってしまい,一夜を共にし,妊娠してしまいます。自分の命の灯火が消えるのと我が子が産まれるのとどちらが早いかという究極の選択に迫られ,再びパリに向かったイモジェンはティエリーに妊娠を告げたのでした。その結果,ティエリーは結婚を持ち出し,その言葉に従わざるを得ないことを承諾したイモジェンでしたが,ティエリーは産まれてくる子供への責任感から便宜的な結婚を申し出たのだと自分に言い聞かせるのでした。最後まで子供が産まれる場面,エピローグで1年後などはありません。二人の関係が愛によるものか,それとも単にビジネス的な便宜的なものか,ということを延々と語っていくのですが,敵役として後半登場するティエリーの元恋人で絶世のブロンド美女のサンドリーヌでさえ,ティエリーにとってはイモジェンの魅力に敵わないのです。イモジェンの方も「彼のすべてが欲しい。でも彼は愛を信じていない。いつか信じることはあるの?その相手は私?それとも彼と同じ特権階級の洗練された女性?」と自分を信じることができません。周囲の人々はティエリーのイモジェンを見つめる目に,そしてイモジェンがティエリーを見つめる目の中に互いに恋い焦がれている様子を見て取っているのですが・・・。そんなこんなのすれ違いが,読者を惹きつけていく作品です。


タグ:ロマンス
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踏みにじられた妻 [アニー・ウエスト]

SHALOCKMEMO1209
踏みにじられた妻 The Sinner's Marriage Redemption
( 7つの愛の罪 5 ) 2015」
アニー・ウエスト 山本みと





 原題は「罪人の救済結婚」
 ヒロイン:エヴァ・キャヴェンディッシュ(24歳)/慈善団体職員/小麦のような金色の髪,真っ直ぐな鼻筋,いくらか大きめの唇,ブルーの瞳/ノルマン人の征服の時代にさかのぼれる家柄の母親の娘,幼少時代(17歳まで)をフレイン・ホールで成長する,マイケル・キャヴェンディッシュの娘
 ヒーロー:フリン・マーシャル(31歳)/実業家/ロマの血を引くキャヴェンディッシュ家の使用人の息子,エヴァの幼なじみ/青みがかった暗い色の瞳,ロマ族の血筋を引くつややかな肌,折れて僅かにゆがんだ鼻,漆黒の髪
 「父親にとって,彼女は単なる品物に過ぎず,個人の権利を有する人間ではなかった」,野心家の父は貴族の家柄の妻を支配し,使用人たちばかりでなく自分の家族すらもの同然に扱い,金欲と物欲にまみれた人生を送った人でした。使用人の息子フリンもまた,16歳の時,父をクリスマスの前日に亡くし,敷地内の小さなコテージで圧迫された生活を送っていましたが,家政婦を務めていた母親は,エヴァの父によって夫の病の看病も出来ず,それでも雇い主に逆らえないという人生を送ってきたのでした。フリンはその後屋敷を出奔して苦労して起業し,今や大富豪となっています。そしてエヴァの父への復讐を果たそうと着々と準備を進めていたのでした。偶然パリで再会したエヴァとフリン。エヴァは母と同じように父から無理難題を押しつけられて,泥酔してくるまで事故を起こし,家を飛びだしたきりでしたが,事故の時親切に自分を助けてくれたのはフリンでした。そのフリンに7年後に再会し,成功を収めたフリンに惹かれていきます。それがフリンの復讐の計画の一部に変わっていきます。プラハで二人は短期間のうちに結婚し,蜜月期間を幸せに過ごします。しかしロンドンに戻ったフリンは休暇の分の遅れを取り戻すという名目で仕事からなかなかはなれず,エヴァも仕事に戻りますが,フリンの画策によって慈善団体を解雇されてしまうのでした。フリンは次々とエヴァを喜ばせようと人手に渡っていた母の実家フレイン・ホールを買い戻したり,先祖代々の肖像画を収集したりしますが,父と同じようにものを与えるだけで心を許さないフリンの態度にエヴァは違和感をもちます。そしてフリンの秘書から聞いたのはフリンとエヴァのパリでの再会や,プラハでの休暇は初めから計画されていたことが分かってしまいます。フリンはエヴァの一家が失ったものを取り戻せば喜んでくれるとばかり思っていました。もはや復讐ではなく,本当にエヴァを愛するようになっていたからです。しかし,エヴァがフリンの秘書から聞いた話をフリンにぶつけられ,フリンはそれを否定することは出来ませんでした。エヴァにしてみれば,父からの独立こそが自分の生きる糧だったにもかかわらず,すべてを金の力で勝手に決断し自分に与えようとするフリンは,父と同じ存在になってしまうように感じたのだったのです。我が儘なお嬢さんだと思っていたエヴァが父から受けた精神的虐待を知らなかったフリンは,エヴァに自分を利用して父の亡くなった原因を作った自分の父への復讐がフリンの動機であったことを知り,フリンの元を去っていきます。その後フリンからは連絡が途絶え,かといって自分から出てきたのにこちらから連絡を取ることもためらわれていたのですが,ついにフリンが現れます。そして驚愕の事実が・・・。なんとフリンは自分の全財産を賭けて,エヴァの愛を勝ち取ろうと準備していたのだったのでした。
 気品にあふれたエヴァが,フリンにメロメロになって行く様子が精密に描かれ,それが裏切りによって大きな反動になっていくところが迫力があって興味深い作品です。そしてフリンの決断が愛の大きさを物語るスケールの大きな作品に仕上がっています。



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残酷な祝福 [アニー・ウエスト]

SHALOCKMEMO1108
残酷な祝福 The Sheikh's Pricess Bride
( Desert Vows 2 ) 2015」
アニー・ウエスト 山本礼緒





前作「スルタンと愛妾のハーレム(SHALOCKMEMO1072)」にも登場したジャジールの王女サミラがヒロインです。幼いころに出会い,ティーンエイジャーのころ密かに想いを寄せていた隣国のシーク,タリク。兄アシムの親友でもあり,彼の双子の母親は出産の際に亡くなってしまって今はやもめ暮らしです。ある時サミラはタリクと出会い,かつて憧れていた兄の友人とは違い大人の雰囲気と国王としての自信にあふれたタリクに再びときめきを覚えます。あの時からすでに12年の歳月が流れ,すでにサミラは29歳。サミラ自身も手痛い失恋を味わい,流産してもう子供が出来ない身体になっていました。そしてサミラは一大決心をします。タリクのスイートを訪れ「私と結婚して」と頼むのでした。いわゆる便宜的結婚。王女として宮廷の仕事には慣れていることや互いに知り合いであること,隣国同士の結びつきを更に強めるためにも意義ある結婚であると二人の結婚の意義を強調します。突然の申し出にすぐには返事が出来ずにいるタリクは考える時間が欲しいと・・・。翌日結婚を承諾したタリクです。実は便宜的結婚よりも美しく成長したサミラに心が動いたからでした。それは愛ではないが,二人の相性はいいはずだ,という言葉にサミラは傷つきますが,それでもいつしか愛されるかもしれないという密かな期待を込めて結婚するのでした。
タリクの子どもたちもサミラにすぐに懐き,表面的には幸せそうに見える夫婦。しかもファッションデザイナーとしての才能を生かして,被災を受けた地域の婦人たちの仕事を見つけるなど,王妃としての立場も固めていくサミラにタリクは便宜的結婚以上の気持ちを持つようになるのですが,それを愛だとは全く気付いていないのでした。サミラはすでにタリクに対する愛を確信していますが自分が愛されていないことを物足りなく思っていることを,タリクに気付かれまいと必死です。やがて子供が出来ないと思っていたサミラが妊娠したことが分かります。まさに奇跡が起きたのですが,その時からタリクのサミラに対する態度がすっかり変わってしまいます。実はタリクの前妻が出産の時になくなったため,サミラもそんな風に失うのではないかというおそれがタリクを襲っていたからでした。腫れ物に触るように自分を扱うタリクにサミラは不満を募らせ,しかも何故そんな風に変わってしまったかを理解できずにいるのでした。どうしたらいいかを義姉のジャクリーンに相談するサミラ。そして勇気を持ってサミラはタリクに打ち明け話をするのでした。しかし,タリクはそれでも心を開いてくれません。さて二人の愛の行方は?
前作ではお騒がせ娘だったサミラが実はとても美しく才能にあふれた女性として描かれ,まさにNiceHeroineの典型といってもいいでしょう。美貌も財力も社会的地位も普通の女性が手に入れられないものをいくつも持っているサミラですら悩みを抱えているのだということが読者の満足度を高めていくのかと思います。


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スルタンと愛妾のハーレム [アニー・ウエスト]

SHALOCKMEMO1072
スルタンと愛妾のハーレム The Sultan's Harem Bride
( Desert Vow 1 ) 2015」
アニー・ウエスト 佐倉小春





オーストラリアのジャーナリスト,ジャクリーン(ジャッキー)・フレッチャーは中東での取材中,相棒のカメラマン,イムランを目前でテロの爆発により亡くしてしまいます。その時の状況からPTSDに陥り,ジャーナリストを辞めてしまいました。ジャジャール国のレディ・ラニアの招きにより,王宮のハレムの離れに住み,昔の女性たちの歴史を本にすることを依頼されます。ときのスルタン,アシムは妹サミラがアメリカで恋人ジャクソン・ブレントという俳優と交際して妊娠し,しかもブレントから裏切られて失意のうちに帰国し,パパラッチによって悪意のあるマスコミ攻勢に苦しめられていることから,妹を守るためにマスコミには過敏に反応していました。自らのお后選びの時期でもあり,ジャーナリストであったジャッキーをすぐに追い出そうとします。ジャッキーを招いたのはアシムの祖母の招きであり,むげに追い出すこともできずいくつかの条件を付けて滞在を許可することにします。しかし離れにいては自分の目に届かないということから,王宮の客室で自分の部屋の近くに部屋を移させるのでした。実は離れにいたとき,ジャッキーは悪夢にうなされて叫び声を上げ,それを聞きつけたアシムが部屋に入ってみるとベッドの上で裸身のままジャッキーがうめき声を上げていたのに出くわし,初めは誰だか分からずに,その裸身を見てしまい,守ってやりたいと思ったのでした。部屋を移したのは,そんな思いもあったからです。「サミラがこんなに苦しんだのは,僕が守ってやれなかったからだ。」と悩み続けていたアシム。「本を書くという話しは本当だろうか?それともサミラのスクープ記事を書くための策略だろうか」というジャッキーの話を信じられなかったのです。
アシムは愛を信じられませんでした。「両親の愛憎入り交じった関係が暴力的なものにまで発展したとき,サミラが悪夢に苦しむのを見ていた。」両親の不和がアシムを人を愛することができない男に成長させてしまっていたのです。お后選びも互いに愛し合っての結婚ではなく,便宜的な結婚をするつもりでいたのです。ジャッキーもまた「両親が離婚した日から,自分だけを頼りに生きてきた。10歳だった彼女にとって,両親がどちらも彼女の引き取りを拒否したことは辛い事実だった。両親にはそれぞれ新しい家族ができ,ジャッキーは二の次の存在になったのだ。新しい兄弟たちの無料ベビーシッターとしてしか居場所はなかった。」という少女時代を送る経験をしていました。親の不和により似たような成長期を過ごした二人は,それを打ち明け合うことで気持ちの上でも近づいて行きます。しかし二人が結婚へ至ることはあり得ないことでした。スルタンのプリンセスをめとることになるだろうアシム,愛されることを求めるジャッキー,二人の気持ちのすれ違いとは別に二人の関係は否応なく接近していきます。ジャッキーは「自分がセクシーではないことは分かっている。子供のころの私は御転婆でいつも男の子とスポーツをしていたし」身長は高く,「女性に対する審美眼の鋭さで有名な,スルタン・アシムの用談男性を惹きつけるタイプではない。」と思い込んでいるジャッキー。イブニング・ドレスを着て,「ジャッキー」ではなく「ジャクリーン」らしく見えるかしらとアシムを意識してしまうジャッキーでした。「アシムの目に映る彼女はひとりの女性」「ひどく腹立たしくて挑戦的で,簡単には命令に従わない驚くべき女性」という存在になっていたのです。アシムの戴冠10周年を祝う祝賀行事で,ジャッキーは,以前自分に与えられたイブニング・ドレスをデザインしたのがサミラであることを知り,マスコミから隠れているばかりでなく彼女の特技と才能を前面に出す絶好の機会と考え,マスコミの取材の場にサミラを連れ出します。アシムが報告を受け,企画したのがジャッキーであることを知ると取材を切り上げさせます。そしてジャッキーを非難したのでした。ジャッキーは二人の関係もこれで壊れてしまったと知り,タスマニアに帰国してしまいます。鬱々として過ごしながら,アシムのことが頭から離れないジャッキー。「私はアシムと出会って初めて誰かに心の奥まで立ち入るのを許した。自分が愛と無縁だということは家族に教えられて知っている。だんだんと彼を信じ,尊敬するようになってから拒絶されたせいで,心が粉々に砕かれてしまった」ジャッキー。アシムはこんなジャッキーの元を訪れるのでしょうか。そしてどんな説得をするのでしょうか。
両親の不和により傷つくこどもたちの存在がロマンス小説の一つのパターンになっていますが,それほど愛は難しいことなのでしょうね。それでもそれを乗り越えて愛を獲得していくカップルも同じだけいることを考えると,試練を乗り越えて初めて愛を獲得していくものなのかもしれません。


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強いられた結婚 [アニー・ウエスト]

SHALOCKMEMO964
強いられた献身 Rebel's Bargain
ホテル・チャッツフィールド 7) 」
アニー・ウエスト 馬場あきこ





ホテル・チャッツフィールド・シリーズの第7弾です。今回はオルシーノがヒーローです。会社経営に携わるように父から言われ続けてきたオルシーノですが,病に倒れた父を母が子供の自分を含めて家庭を捨ててしまったことで心に傷を負い,そのまま命がけの冒険にでることが彼の人生の目的になってしまっています。そしてかつて結婚した妻ポピーが結婚式当日に他の男性と寝室にいたことにも傷つき,離婚はしないものの5年間も別居を続けていました。無謀と言われながらも冬山の登山の途中で大怪我を負ってしまい,入院することになります。妻ポピーはモデルとして名前が売れており,また新しい大手化粧品会社の商品販売戦略の撮影をフランスで行うことになっていました。病院から連絡のあったポピーはオルシーノの入院する病院に急遽駆けつけます。視覚にも異常が認められ目にも包帯を巻いているオルシーノを見て,ポピーは数日間オルシーノの元に留まることにしました。5年前のことを忘れられずにいるオルシーノはポピーに自分の面倒を見させることで復讐しようと考えています。逆にポピー側からするとあの日のことをきちんと説明する隙を与えられず自分を捨ててしまったオルシーノに対する怒りは未だに消えておらず,離婚を望んでいたのでした。そして退院後,ポピーの撮影場所でオルシーノも暮らすことにするのでした。ポピーはオルシーノの仄めかしに乗せられず厳しく誘いの言葉を断り続けるのですが,オルシーノは懐柔することを止めようとしません。やがて撮影場所にも現れるようになったオルシーノはある日撮影終了後に酔ってポピーに言い寄ろうとしていた男性を追い払います。ポピーは自分で撃退できたのにと言い訳しますがオルシーノが救ってくれたことに気持ちが揺らぐのでした。さらに偶然仕事の電話を取ったポピーは,オルシーノが数々の冒険で得た金銭を慈善事業のために使っていることを知り,5年間夫を理解していなかったことを知るのです。やがて夫婦関係を復活させた二人ですが,5年前のあの日のことを二人とも誤解したままでした。そのためちょっとしたことで互いに対する恨みや怒りが爆発してしまいます。そして,撮影終了日,ポピーと同室していたプロデューサーのミーシャが撮影現場にやってきてオルシーノと殴り合いになるのでした。それでもポピーの説明を聞こうとしないオルシーノ。この狭量さと頑固さはおそらくチャッツフィールド家の遺伝子のなせる技なのでしょうね。何週間か二人は互いに連絡を取ろうとしませんでした。そこにポピーの元にオルシーノのオフィスに来るよう連絡がありっぴーが応じますが,相変わらずポピーが5年前の出来事の説明をしても「信じられない」と言い切るオルシーノ。今度はポピーがオルシーノを呼び出します。
若くして結婚した二人が,精神的に稚拙なために狭量に互いを責め合いをし続けて5年後,紆余曲折の結果愛し合っていることを確認し合うというストーリーです。パターンとしてはありきたりですが,何ともすさまじい互いの言葉の応酬が迫力があります。


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あの夜に宿った永遠 [アニー・ウエスト]

SHALOCKMEMO935
あの夜に宿った永遠 Damaso Claims his Heir
(One Night with Consequences 4) 2014」
アニー・ウエスト 茅野久枝





高級リゾート地を訪れた跳ねっ返りベンガリア王国王女マリサは,アスリート・ウーマン。元体操選手としても活躍したものの,現国王によって活動を制限され,しかも兄の元国王が亡くなってしまい失意のうちにいました。リゾートの経営者でブラジル人のダマソ・ピレスはスラム街の出身。王女とスラム街出身者という異色のカップルです。出自による葛藤もあり,王女の妊娠と結婚をなかなか承諾しないというストーリー展開も比較的よくあるパターンですが,ドマソもマリサもただのドマソとマリサになりきれずに結構長い間苦しみます。そしていろいろな出来事をとおして,互いの内側にある優しさや人間としての価値を次第に見つけ出し,ついには国王の戴冠式という国際的な場で愛を確認し合い,ハッピーエンドを迎えるというお話しです。自信を失った女性という設定も既読「大富豪と裏切りの薔薇」でもありましたが,マリサの場合には写真という得意技がスラム街の少年少女たちを惹きつける重要なアイテムとして,また俗物な評論家との論争も,さらにドマソの元恋人の存在も二人を結びつける重要な要素になっています。そしてドマソに忠誠を誓う元スラム街出身者たちがマリサに暖かい視線をそそぐことも物語を暖かい視点で描く作者の意図がうまく機能していると思います。表紙のイメージに描かれたマリサのモデルの圧倒的な気品あふれた美しさも本作を手にしたくなるアイテムとしては欠かせないでしょう。二人の成長譚としても充実した本作,ちょっとエキゾチックで変わった味付けのロマンスでした。


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イタリア富豪の秘めた情熱 [アニー・ウエスト]

SHALOCKMEMO777
イタリア富豪の秘めた情熱 Captive in the Spotlight 2013」
アニー・ウエスト 漆原 麗





自分の兄を死に至らしめた女性。裁判の結果,証拠と証言から過失致死での有罪実刑判決で服役。ここまで読むとロマサスではないかと思ってしまいますが,実はロマンス色の強い作品です。事件の前に出会っていて惹かれていた相手が,まさか実の兄とも関係があったのでは,という疑いを捨てきれず,本人は繰り返し無罪を主張し,遺族に対して謝罪の気持ちを表さなかったため,それを恨む気持ちもあったので,ドメニコ・ヴォルペはルーシー・ナイトを許すまいと思っていたのでした。それから5年。出所したルーシーを監獄に迎えに行ったドメニコ。マスコミの取材から逃れるため,ドメニコは宮殿と呼ばれるヴォレペ一族の邸宅にルーシーを連れて行きます。ルーシーはまさか自分を恨んでいるはずのドメニコが迎えに来るとは思ってもいなかったのですが,自分を難詰するつもりではなく,取材陣に余計スキャンダルを広めて欲しくないためだという言葉を聞いてドメニコの車に乗り込むのでした。その夜,ドメニコの兄サンドロの亡くなった場所で兄の死を悼むルーシーの姿を見て,ドメニコは意外に思います。そして,自分は無罪だと相変わらず主張するルーシーに腹をたてます。この家にはいたくない,出て行こうとするルーシーの気持ちも理解でき,ドメニコはルーシーを連れて自分の所有する島へ移動しました。二人の関係は兄の死の前に戻れないだろうかと考えるドメニコ,しかしルーシーは頑なに自分はやっていないと繰り返すばかり,しかもそんなルーシーに惹かれていく気持ちをドメニコは止めることができません。ルーシーは島にやってきてから少しリラックスできた様子。そんなとき使用人の娘が行方不明になる事件が起こります。懸命に探す人々。ルーシーの姿が見えず,ドメニコはルーシーが連れ去ったのではと疑いを持ち,ルーシーを探します。見つけたところ,ルーシーはいなくなった娘が穴に落ちそれを助け上げようとしていたところでした。小さな穴から漆黒の穴に命綱で降りていったルーシーは娘を見つけ,先に引き上げてもらいます。監獄での漆黒を思い出してルーシーは恐怖を抱きますが,勇敢に娘を助けたい一心で自分から穴蔵に降りていったのでした。それを間近に見ていたドメニコは,ルーシーが裁判で証言されたような女性ではないのではないかと思い始めます。それに,島の人々もルーシーに対して賞賛の拍手を送るようになるのでした。事件当日,犯人は自分ではなく,警備責任者のブルーノ・スカルラッティだと主張するルーシーの言葉を確かめてみようと考えたドメニコですが,すでにブルーノは引退していなくなっています。ドメニコの警備隊長のロッコの提案もあり,事件当日の真相を本気で探ることにしたドメニコ。
ルーシーもまた,事件前はドメニコに惹かれていました。しかし,ドメニコとサンドロが兄弟だとは思ってもおらず,裁判所に現れたドメニコが自分に味方するために駆けつけてくれたと思い込んでいました。ところがそのドメニコが冷たく自分を見つめるだけだったのに傷つき,ヴォルペ一家を誰も信用すまいと思い続けてきました。しかも,自分の継母も雑誌の取材に自分をあしざまに証言する記事が掲載され,家族からも見放されたと思い絶望していたところを,ドメニコがマスコミの取材から自分を救い出し,島に連れてきてくれたことに密かに悦びを感じていました。しかし,自分の無罪を信じてくれないドメニコに失望といらだちも隠しきれないでいたのです。そんなドメニコが自分の主張を少しでも認め考え直してくれるのではと希望を抱いたり,また失望したりを繰り返し,やがて,島を離れ,ドメニコの元を去ろうと決意します。そんなルーシーの住まいを訪れたのはドメニコでした。失踪したブルーノの居所を探し出し,その証言が嘘であることを確かめたドメニコは,ルーシーが無実の罪をなすりつけられ,兄の妻の証言も真実ではなかったことを知ったからでした。二人の関係は果たして変化していくのでしょうか。
不幸な二人の関係が,あり得るのではないかと思われる設定で,ロマサス的な雰囲気とロマンス色が見事に融和した,心と心のふれあいを描いた佳作です。


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家政婦でも愛人でもなく [アニー・ウエスト]

SHALOCKMEMO763
家政婦でも愛人でもなく An Enticing Debt to Pay 2013」
アニー・ウエスト 小池 桂





アニー・ウエストというとシークものという先入観がありましたが,近年の作品はそうでもなくなってきているように思います。本作はヒーローのジョナス・デヴリンが,かつて屋敷の家政婦だったヒロインの母シルヴィアと父が逃避行をし,それを苦に病んだ母が自殺してしまうという過去を背負い,自分の預金口座から偽造小切手で引き出された大金を取り戻そうとヒロインのラヴェンナのもとを訪れ,詰問するというところから始まります。長い間見放されていた屋敷を再建することで復讐を果たそうとするジョナス。しかし,ラヴェンナが小切手偽造をしたのではなく,やむを得ない事情でシルヴィアがしたことなのですが,その事情が自分の病気にも原因があることに気づいたラヴェンナがその事を隠し,母をかばうため,ジョナスの提案を呑むことにします。まだ体調が万全ではないラヴェンナですが,荒れ果てた屋敷,かつては自分も母とともに住んでいた屋敷を再建するために身を粉にして働きます。疲労の余りちょっと休んでいたところに運悪くジョナスが訪れ,仕事をさぼっていると誤解を受けたり,庭の再建にやってくるガーデナーのアダムと相談しているところを見たジョナスが,ラヴェンナが男を誘惑していると誤解したりと二人の関係はますます悪化していくのですが,互いに惹かれ合う気持ちはますます強くなります。やがて,屋敷の改修の完成祝いにパーティーを開くというジョナスの計画に,その時こそ自分が立ち去る時だと心を痛めるラヴェンナ。パーティではヘレンという育ちの良さそうな美女がジョナスに寄り添っていることや,屋敷改修後は愛する妻や子供とともに幸せになりたいという夢を聞き,自分には病気により子供ができないことを隠しているラヴェンナはパーティの翌日,逃れるように母の住むイタリアに出奔します。ラヴェンナのいなくなった屋敷で,初めて自分がラヴェンナを愛していることに気づいたジョナスですが・・・。
かつて,学校でも家政婦で愛人の娘といじめられた経験を持つラヴェンナ。自分の立場がジョナスとはかけ離れていることと,ジョナスに惹かれ,愛していることを知っているラヴェンナの心の葛藤が見事に描かれた秀作です。エピローグではすてきなハッピーエンドが用意されています。


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