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プリンスの甘い罠 [ルーシー・モンロー]

SHALOCKMEMO1388
プリンスの甘い罠 The Prince's Virgin Wife
(三つのティアラ 1) 2006」
ルーシー・モンロー 青海まこ




PB-189
17.01/¥700/156p

R-2208
07.07/¥680/156p


 原題は「王子の無垢な妻」
 ヒロイン:マギー・トムソン(26歳)/家政婦,幼児教育専攻の学生/平凡で美人でもない,家事能力が高く,家庭的,保育園を経営する夢を持つ/
 ヒーロー:トマソ・スコルソリーニ(30歳)/イゾレ・ディ・レ国王子(次男),「スコルソリーニ採鉱。宝石加工」経営/黒い髪,ミケランジェロの彫刻のような顔,天使も顔負けの青い瞳,長身で浅黒く魅力的な男性/
 ルーシー・モンローの「ロイヤル・ブライド」シリーズの中のイゾレ・ディ・レ国シリーズ「三つのティアラ」がPB版での再刊が始まりました。全8巻中の中程の3~5巻のミニ・シリーズとなります。2007年7月から9月にHQ_Romanceで刊行され,再刊が待たれていた傑作シリーズです。作者お得意の身分違いの恋物語。本作は3王子の次男トマソがヒーローです。舞台となる王国イゾレ・ディ・レという名前はイタリア人の王国で,「王家の島々」という意味だそうですが,綴りは?。本作ではあまり風景が出てきませんので,はっきりは分かりませんでした。シリーズ全体を読めば分かるのかも知れませんね。
 さて,本作ですが家政婦としてバイトしていた先のトムに憧れたマギーですが,迫られたときにビビってしまい,結局トムは超美人リアナと結婚することになり,居づらくなって逃げだしてしまったのが6年前でした。今回2人の子供のナニーを依頼されて行ってみると超かわいい子たち。しかもすぐに懐いてくれたので面倒を見たくなってしまうマギーでした。雇い主が現れぬまま寝ていると子供たちが自分の寝ているベッドに次々にやって来てしまい眠ってしまいます。これでは自分が眠れないと留守の雇い主の部屋のベッドで寝ていると,なんとも官能的な夢を見てしまいます。そこに酔って帰ってきた雇い主が自分のベッドでマギーが寝ており,しかも自分を誘うではありませんか。もともとマギーには自分の正体を知らせずにただの大学院生としか名告っていなかった自分の名前を呼びながら抱きついてくるマギーに,しめしめ顔のトマソでした。翌朝,トマソに気付いたマギーは,トムとトマソが同一人物だということに愕然とします。しかも自分からトマソを求めてしまったことにも・・・。昨夜の関係の結果妊娠したかも知れない。だから結婚しようとトマソに言われたマギーですが,もちろんそんな理由で一生添い遂げる相手として認めてしまうわけにはいきません。特に美人でもない,しかも元家政婦だった自分と王子との身分違いの関係など,あり得ませんし,相手は自分を子守で使用人としか思っていないのですから,利用されるためだけの結婚などプライドが許しません。しかも相手はかつて愛した女性がいたことをマギーは知っており,2人の愛らしい子供たちから離れるのも耐えられません。両親を失ったマギーは独りぼっちであり,家族と呼べる人たちとの生活を渇望していたからでした。紆余曲折があり,トマソの義姉で皇太子妃のテレーザとはすっかり気があったマギー。いつかはトマソも自分を愛してくれるようになるかも知れないと結婚を承諾するのですが・・・。イゾレ・ディ・レでの国王やトマソの兄弟たちからのテストのような質問にも,しっかりと答えていきます。愛情深く真摯に家族を求めていき,相手が王侯であっても時には毅然とした態度で自分の考えを話すマギーの切ないトマソへの愛が溢れたシンデレラストーリーです。


タグ:ロマンス
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燃えるアテネ [ルーシー・モンロー]

SHALOCKMEMO1200
燃えるアテネ The Greek's Pregnant Lover
( 情熱を知った日 2 ) 2010」
ルーシー・モンロー 深山 咲




K-388
16.03/¥670/156p

R-2613
11.05/¥690/156p


 原題は「ギリシア人の身ごもった恋人」
 ヒロイン:パイパー・マディソン(?歳)/インテリア・デザイナー,「セルリアン・デザイインズ」経営/バツイチ/ブロンドの髪,緑がかった淡いブルーの瞳
 ヒーロー:ゼフィール・ニコス(35歳)/「スタモス・アンド・ニコス・エンタープライズ」共同経営者/身長190センチ
 「今だけはこのままで(SHALOCKMEMO1190)」の姉妹編です。ギリシアの養護施設で知り合い,その後ストリート・チルドレンを経験して船の仕事に就き,アメリカに渡って大成功を収めた少年たち,ネオ・スタモスとゼフィール・ニコスの二人。ネオは前作でピアニストのキャスと出会い恋に落ちます。本作ではネオとキャスの出会いに一役買ったゼフィールがパイパーとの恋を実らせられるかというところを描いています。ヒロイン,パイパーは有能なインテリア・デザイナー。かつて働いていた大手デザイン事務所で前夫と知り合いますが,結婚生活で裏切られ,さらに腹いせに才能まで貶められて男性不信になっています。ゼフィールとの間には仕事上の友情のような気持ちを感じていますが,男らしく,自分をいつも信じてくれるゼフィールに強く惹かれる気持ちもあります。ギリシアの島のリゾート開発の仕事を請け負い,二人で現地に行ったとき,ゼフィールは休暇と称してパイパーとの関係を深めようとしますが,自分は親から捨てられた経験から家庭を作ろうという気はないとはっきりとパイパーに釘を刺します。パイパーもまた初めは前夫の裏切りに深く傷つき,自分もゼフィールとの将来は考えていないと言い切るのでした。しかし,二人は一瞬も離れていられないほど強く惹きつけ合うのです。そして,パイパーの妊娠の可能性。その時から二人の間には友情以上の気持ちが芽ばえ,パイパーはゼフィールに愛を告白するのですが,ゼフィールは自分の気持ちを抑えつけようとするのです。「愛しているから,彼から離れなければいけない」とパイパーは医師の診断の結果をゼフィールに告げずに1週間ゼフィールに連絡を取らずに悩み続けるのでした。二人の肩を押してくれたのは,ゼフィールの親友ネオとその婚約者キャスでした。二人の幸せな顔を見てゼフィールの気持ちの中にパイパーへの愛が正しいものだという気持ちが沸き起こってきます。ゼフィールの行動の時です。法的な手続きを済ませた後ゼフィールとパイパーは,ネオとキャスの結婚式に合わせて自分たちの結婚式を調整するのでした。そしてそこには自分を捨てた母と継父,そして妹や弟たちも参加するのです。親たちを許すようになるまでにパイパーの果たした役割は大きいものがありました。
 パイパーも魅力的で自立心に飛んだ女性ですが,やはり前作のヒロイン,キャスは一際特異な存在ですね。本作でも後半登場しますが,その思慮深さと才能の豊かさ,そして人を思いやり,愛する心の純粋さは,これまで読んだ作品のヒロインたちの中でも群を抜いています。
 さて,本作がSHALOCKMEMO1200番の節目となる作品となりました。2003年9月2日の第1番から約12年6カ月で1200冊のコメントを書き続けてきたのですが,第1番のコメントがたった3行の本当にメモ書きだったのに比べて,今ではかなりの分量を書くことになってしまいました。あまりパターン化してはいけないと思いながらも,最近の物忘れの激しさを考えると,少なくとも主な登場人物と大まかなストーリーと,そして若干の感想というパターンは事後に思い出すときにやはり助けになります。しばらくはこのパターンでいこうと思っています。


タグ:ロマンス
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今だけはこのままで [ルーシー・モンロー]

SHALOCKMEMO1190
今だけはこのままで The Sky Bride
(情熱を知った日 1) 2010」
ルーシー・モンロー 澤木香奈




K-381
16.02/¥670/156p

R-2602
11.04/¥690/156p


 原題は「空の花嫁」
 舞台:シアトル
 ヒロイン:カッサンドラ(キャス)・ベイカー(29歳)/ピアニスト,作曲家/167センチの細身。
 ヒーロー:ネオ・スタモス(35歳)/不動産開発会社「スタモス&ニコス・エンタープライズ」共同経営者:親友ゼフィール・ニコスと共同経営/児童養護施設育ち,ストリートチルドレン
 35歳の誕生日に親友ゼフィール(ゼー)がネオに送ったのは,なんと1年間のピアノの個人レッスン受講権。ゼーがこの権利をなんとオークションで10万ドルで落札したのです。相手のピアニストこそヒロインのキャス・ベイカー。広場恐怖症という心理的な病気になり,世捨て人同然にピアノの個人レッスンと作曲に明け暮れる日々ですが,かつては天才少女ピアニストとして世界を股にかけて演奏活動をしていたのです。緊張した面持ちでネオを待つキャス。初対面の人には緊張してなかなか心を開くことができません。しかし,ネオには恐怖心を感じず,しかも自分の病気のことまで第1回のレッスンで明かしてしまえるほどでした。愛器ファツィオリ。もしこれがフルコンサート・ピアノのF308だとすると間口158センチ,奥行308センチ,高さ100センチ,重量580kgの4本ペダルという巨大なものになるようです。日本では福井県三方郡美浜町の御浜町小学学習センターなびあすのホールに日本唯一の同機種が設置されている模様です。それほど貴重で高価なものです(価格は・・・?)。アメリカのジュリアード音楽院でも,スタインウェイしか認めていませんでしたが,2010年からファツィオリも入れるようになったとか。スタインウェイのフルコンサートだと1台1500万円ぐらいですが同程度の値段がつくものと思われます。本作が書かれたのはちょうどこの名器がジュリアードに入り始めたところですから,ニュースか何かで見たのではないかと想像されますが,さっそく本作にこの名器を登場させたのは,さすが慧眼の至りだと思います。家庭用にはもう少し小型のセミコンサートぐらいの大きさだとしても,1千万円はくだらない値段だと思われますので,個人レッスンで初心者にそんなピアノを弾かせるとはなんということか・・・。おそらく一つの鍵盤や一つの和音を弾いただけでも心に響くいい音色に感動するのではないでしょうか。
 さて,前置きが長くなってしまいましたが,キャスがネオが来た時に玄関の鍵を閉めていなかったことに端を発して,女性の一人住まいには不用心だと警告を発します。そしてネオが毎週女性の住まいに通い始めたということがマスコミにかぎつけられ,たまたま仕事でネオがこれないときにキャスの家やベランダにまでマスコミが入り込み,キャスがネオにSOSを出すという事件が起こってしまいます。ネオはさっそく,自分の会社やペントハウスのセキュリティを担当している会社に命じて,キャスの住まいにも指紋認証付きの鍵を初め宅地全体に徹底したセキュリティを施す工事を始めたのでした。かつて父親や父親亡き後マネージャーの命に従わざるを得なかったピアニスト時代の嫌な思い出が人との接触を極力避けるようになった原因であったこともあり,きゃすはこれに抵抗しようとするのですが,ネオが自分のことを真剣に考えてくれていることが信じられるので,工事を了承するのでした。そして工事の期間中ネオのペントハウスで過ごすことになったキャス。二人の関係はネオの家政婦ドーラや親友ゼフィールの後押しもあり,急速に発展していきます。29歳にして初めて男性とのファーストキスを経験したキャスですが,ネオにすっかり夢中になってしまいます。これまで女性とは一夜限りの付き合いしかしてこなかったネオも,キャストの相性の良さ,そして尊敬できる才能にすっかり参ってしまうのでした。燃えるような恋というよりは,静かに,小さな青白い灯がともり,それが品良くしかも永遠に燃え続けるように深まっていく。そんな二人の関係が,いいようのない暖かさを感じる大人の恋を描いた珠玉の作品です。第2作ではネオの親友ゼフィールのロマンスが描かれます。


タグ:ロマンス
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暴君にこの身を捧げて [ルーシー・モンロー]

SHALOCKMEMO986
暴君にこの身を捧げて A Vrirgin for His Prize 2014」
ルーシー・モンロー 春野ひろこ





「指環はロシアン・ゴールド(SHALOCKMEMO945)」の関連作です。前作の登場人物がそのままほとんど登場しているので,2作で1作的な気もします。逆に本作のヒーロー,ヒロインも前作に出ているので,まだ読んでいない人には2作を続けて一気読みすることをオススメします。
本作のヒーローは前作のヒロイン,マディの便宜的結婚に名乗りを上げ,かなり本気だったマックスウェル(マックス)・ブラック。本当の富豪でロシア系。かなりの美形で冷徹で尊大な感じから「皇帝」と渾名される事業家です。ヒロインは純真な美女ラモーナ。通称ロミ。マディの親友で娘を一人で育て上げた父が母を亡くした後アルコール依存症になっているのに気をもんでいますが,有効な解決策を見いだせないでいます。両親が本当に愛し合った結婚生活を送っていたことを見ていたロミは母を亡くした父の気持ちが理解できたからです。マディの父がロミの父の会社を買収しようと画策していたのをマディが遺産を盾に阻止したことで二人の関係はますます強まります。マックスとロミはかつて真剣なつきあいをしていましたが,結婚や愛というものに価値を見いださないマックスにロミはノーを告げて別れていたのでした。親友のマディがヴィクと真剣に愛し合うようになったことを見て,ロミもマックスとの関係が再燃することを願っていますが,愛を信じない,永続的関係を認めようとしないマックスの誘惑には頑として首を縦に振らないのです。事業ではほとんど失敗したことのないマックスが唯一言うことを聴かせられないのがロミと自分の母でした。マックスは父を知りません。ロシアからマックスを連れてアメリカに渡ったマックスの母ナターリアに愛は自分を弱くすると言われ続けて育ったからです。でも一時期母子の元にいた男性に遊びに連れて行ってもらった記憶と3人で取った写真が残っています。おそらく彼が父親だったのでしょう。しかし公に結婚することが出来ない立場の男性だったようです。マックスはヴィクとマディの交際から結婚へと言う段階に発展したことで,自分もロミ以外の女性を思うことが出来なくなっていることに気づきます。ロミもまたもしマックスが自分との将来を思い描いているのならいつでも結婚にイエスを言いたくています。自分から積極的にアタックしてもいいかなと思うロミはマックスに一夜限りでもいいから関係をもって,二人の気持ちを確かめ合ってはどうかと提案します。そして二人の終末の真剣交際が始まるのでした。もちろんそれは一夜だけで済む関係ではなくなってしまうのですが,それでもマックスは愛しているを口にしません。そしてロミの父親に会社の所有権を確保するかわりに,アルコール依存症の治療をするための入院を条件とするのでした。ロミの父は娘が幸せになるのならとその条件を承諾し,すぐに入院します。父を遠ざけるのではなくその治療を願っていることを知ったロミは,マックスが信頼できる,そして嘘をつかない人であることを見抜き,結婚前合意書にサインするのでした。いつかはマックスが愛しているという言葉を言ってくれると期待して・・・。
表紙のモデルはロミの斜め後ろからの姿を描いています。まっすぐな黒髪と素晴らしいスタイル,そしていかにも上品ながら誘うようなセクシーさを感じさせる姿勢です。「皇帝」と渾名されるマックスが母親から「小さなクマちゃん」を意味するロシア語で呼ばれるや,ロミにもマディ,ヴィクにもその愛称でからかわれても悪い気がしない気持ちになった時,マックスの心の中に本当に親密になっても自分が自分らしく生きられることを知ったのだと思います。それだけ自分の心を許せる人が自分の周りに出来たことがマックスにとっての心の成長だったのでしょう。ちょっとプライドが高く少し変わっているロミが,いつも意外性をもってマックスの生活の中に入り込んできたとき,一生退屈せずに生活していける確信を持ったのだと思います。
マディとロミのチャーター・スクールを作りたいという計画にマックスも多額の寄付をすることで参加していくことになります。二人の共通の目的が合致したことでさらに紐帯が深まっていくでしょう。素晴らしいカップルの誕生です。


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指環はロシアンゴールド [ルーシー・モンロー]

SHALOCKMEMO945
指環はロシアンゴールド An Heiress for his Empire 2014」
ルーシー・モンロー 相原ひろみ





事実無根の衝撃的な暴露記事を公表されて驚いた富裕な相続人マディソン(マディ)・アーチャーは,父親によってまるでビジネスのように4人の中から結婚相手を選ぶように言われます。その4人の中には,事実上会社の経営を担っていて将来社長を次ぐだろうと噂されているヴィクトル(ヴィク)・ベックも含まれていました。対抗馬として名乗りを上げた実業家のマクスウェル・ブラックは,便宜的結婚を隠すこともなく公言する始末。マディとしては,かつて憧れを抱いていて,自分を拒んだヴィクならば,なんとか許せる範囲かなと思っています。いつの間にかヴィクとマディの婚約が事実上決まってしまい,なんとなく納得は出来ないものの,自分が関わってきた学校を作るという夢を叶えられそうな相手としてはヴィク以外にはないと決断するのでした。ビジネスにおいては冷徹で決して動揺しないヴィクと夢を実現しようとチャータースクール開設を目指す事前事業家のマディ。この対立しそうな二人が互いの魅力に惹かれ合うというのも面白い設定ですが,どちらもお金持ちの二人がロマンスを繰り広げるセレブでゴージャスな物語です。ロシアンゴールドはピンクがかった金色という珍しい色合いのようです。


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科学者とボディガード(ボディガードの恋のルール) [ルーシー・モンロー]

SHALOCKMEMO867
「科学者とボディガード Who's Been Sleeping in my Brother's Bed?」
ボディガードの恋のルール」所収 Bodyguards in Bed 2011」
ルーシー・モンロー 多田桃子





短編集「ボディガードの恋のルール」の1作品。ルーシー・モンローの用意したのは,チェルニチェンコ家の末娘ダヌシアと兄ローマンが隊長を務める民兵組織の隊員マックスウェル・ベイカーのロマンスです。ダヌシアは,とてつもないIQを持ち,飛び級を重ねて10代で学位を取得した天才少女。すでに24歳になり,大学の非常勤教授をしているが,世間知らずで男性経験も少ない。「気をつけていないと,つい,長ったらしい専門用語が会話の途中で飛び出す」ようなオタク的な彼女はどうしても男性から敬遠されてしまう存在です。兄や姉も高い学力と社会的な成功者である彼女の家族の中でも,ダヌシアの学力は群を抜いており,兄ローマンも姉エルもそんな彼女をすぐ守ろうとするため,息苦しさを感じていたのでした。ダヌシアのフラットの玄関ドアが壊され,家の中が二度に渡って荒されているのが判明し,それを知ったマックスウェル(マックス)は隊長の妹を守ろうと奮闘します。それも,妹のような存在としてではなく,女性として。自分のフラットの修理のため,兄ローマンのフラットに一時避難してきたダヌシアと,自分の引っ越す予定のマンションの空きを待つためにローマンのフラットに住んでいたマックスが,同じフラットで同居することになるのですが,互いの魅力に気づいて強烈に惹かれ合い,ついにはベッドを共にすることになるのですが,どちらかというとダヌシアの方がマックスを誘惑したという感じでしょうか。上司の妹に手を出すまいと必死に5つの理由をひねり出すマックス。その理由をことごとく論破してしまうダヌシアのやりとりが,緊迫感もあり,ユーモラスで本作の中心をなしています。そして,スーパーヒーロー好きでオタクなダヌシアがとても魅力的な女性になって行く様子も,好感が持てる作品です。
ダヌシアのフラットが荒らされたのは,彼女が気になっている製薬会社の新薬データが原因でした。会社ぐるみでデータの改ざんをしていたようです。そのことをダヌシアに気づかれまいと資料を取り戻そうとしていたのでした。そこで,マックスの登場です。ダヌシアを悪の手から守るために二人の逃避行が始まります。ワクワクしたり,涙したり,サスペンスの要素も,冒険的要素もふんだんに楽しめる作品です。


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シークの愛した客室係 [ルーシー・モンロー]

SHALOCKMEMO822
シークの愛した客室係 Sheikh's Scandal
ホテル・チャッツフィールド 1) 2014」
ルーシー・モンロー 山本翔子





シリーズ「ホテル・チャッツフィールド」の第1弾です。これはまさに現代のアラビアン・ナイト。
ロンドンの高級ホテル「ホテル・チャッツフィールド」のオーナー,ジーン・チャッツフィールドには複数の女性との間の多くの子供がおり,シリーズでは子供たちやホテル従業員たちのロマンスが描かれるのではないかと思います。第1作の本作では,ジーンの婚外子アーリア(通称リア)・アマーリがヒロインです。リアの母ヘナ・アマーリは砂漠の国ジーナ・サフラ国の出身ですが,リアを身ごもったことにより一族から追い出され,サンフランシスコのホテル・チャッツフィールドで働いていましたが,数ヶ月前に亡くなってしまいます。一人娘リアもこのホテルで働いていましたが,ロンドンのホテル・チャッツフィールドにシークのサイード・ビン・ファラー・アッジーナが訪れることになり,その客室フロアのチーフとしてヘナに出張命令が下ったのでした。しかしヘナが亡くなってしまっていたため,その娘リアが推薦され,ロンドンに着いたところから物語が始まります。その夜の内に,サイードと婚約者のタヒラが泊まる予定だったのが,タヒラが王室の使用人と駆け落ちしてしまい,婚約はなくなってしまいます。婚約者のための部屋が開いているのを承知でリアが一晩だけのつもりで忍び込み,ウィスキーを片手にくつろいでいるところにサイードがやってきます。そして二人の間には情熱が燃え上がってしまうのでした。次期国王としての立帯式が予定されている皇太子とのロマンス。そんなことは思いもかけていなかったリアですが,関係を持ってしまった以上王室の子供を身ごもっていないことが証明されるまでジーナ・サフラに一緒に来るように言われて,その立場をよく分かったリアは,自分が名乗りを上げた父親のジーンにすげなく追い出されたことで落ち込んでいた気持ちを引きずったまま,サイードの提案を受け入れるのです。母の祖国を見てみたいという気持ちもあってのことでしたが,なによりサイードとの別れが辛かった気持ちも大きかったのです。国ではサイードの母,ドゥッラー王妃も現国王のファラー国王も,リアにはとても優しく,皇太子としての立場から来る義務感の強すぎるサイードよりも,リアを受け入れる気持ちを強く持っていたようでした。そして妊娠していないことが分かった後に,サイードはリアに驚くべき提案をするのです。それは,皇太子妃になって欲しいという提案でした。
まさにシンデレラ・ストーリーで,ヒロインが淡々とシンデレラになっていく夢のような物語でホテルの内情などはあまり描かれませんが,読む側もとても幸せな気分になる嬉しい作品です。次作では王女とジーンの子供の一人ルッカとのロマンスになるようです。


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シンデレラと聖夜の奇跡 [ルーシー・モンロー]

SHALOCKMEMO818
シンデレラと聖夜の奇跡 Million Dollar Christmas Proposal 2013」
ルーシー・モンロー 朝戸まり





弟の残した遺児2人を育てるために母親になる女性を採用しよう。まるで母親をお金で買おうとでもするかのような計画に秘書も不承不承承諾したものの,ちょっと他の社員と会話していたところを電話交換手のオードリー・ミラーが聞いてしまいます。この会社に入社したのも偶然見かけたCEOのヴィンチェンツォと同じ場所で働いてみたいという乙女の夢からでした。自分は条件を満たしていると考えたオードリーは秘書の留守を狙ってヴィンチェンツォの部屋に乗り込みます。秘書を通さずに突然やってきた女性にヴィンチェンツォは驚くとともに,ちょっと興味を持ちます。そして自分の存在を恐れる様子も無く自分を言い負かそうという様子さえうかがえるオードリーを追い払うことも無く,一応覚えておこうというのでした。1週間後CEOに呼ばれたオードリーは,きっともうダメだろうというあきらめの気持ちの方が強かったのですが,両親に見放された自分と弟の生活とMIT工科大への入学が決まった弟の学費を何とかしたいという気持ち,そして幼い二人の子供がかわいそうだという気持ちで勇気を出して面接に行くのでした。しかし,ヴィンチェンツォから子供たちの母親になるということは自分の妻になることでもあるといわれ,即答できないのでした。試験的任用期間を設けようという案を了承したオードリーですが,ヴィンチェンツォへの憧れの気持ちが強く,彼のことを知れば知るほど彼を愛する気持ちが募っていくのでした。幸い二人の子供たちとはすぐに打ち解け,養育係の女性や執事からもあっという間に受け入れられたオードリー。弟もヴィンチェンツォに会わせ,学費の援助も,友人の奨学金まで面倒見てくれることが決まっても,ヴィンチェンツォからはこれと言った決定通知が聞こえてきません。すでに一日たりとも離れて暮らせないという状況になった二人ですが,クリスマスに二人の転機が訪れます。
幸福な家族を築いていこうと努力するヴィンチェンツォとオードリーの健気なロマンスにほっとさせられる秀作です。


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ベッドの中の暴君(愛と継承のはざまで 2) [ルーシー・モンロー]

SHALOCKMEMO741
ベッドの中の暴君 (愛と継承のはざまで 2)
Prince of Secrets ( By His Royal Decree 2 ) 2013」
ルーシー・モンロー 朝戸 まり





前作「シンデレラの嘆き」に続くヴォリャルス王国を巡る物語。前作のヒーロー,マックスの従兄で国王夫妻に育てられた王子デミアンは王国の経済を危うくする可能性のあるヴォリャルス=タナー社の研究者シャネル・タナー(タナーの孫娘)と婚前契約書で財産の放棄にサインさせ,婚姻を結ぶ使命を与えられ,密かに身分を隠してシャネルに近づく。科学者として生きた実父の影響を強く受け,身なりに関心を持たず,誰に対してもずけずけとものを言う癖のあるシャネルは,男性から興味を持たれるとは思ってもいない。そんなシャネルに近づくため,伊達めがねをかけ,まじめなビジネスマンを装ったデミヤンは,シャネルに会ったとたん恋に落ちる。デミヤンに興味を持たれていることを不思議に思いつつも,二人の関係にのめり込んでいくシャネル。三回目のデートでプロポーズを受け,一ヶ月で両親の承諾を受けたシャネルは専用機でヴォリャルスに向かう。結婚式で幸福の絶頂にあったシャネルが,休憩のためにパーティーを抜け出したシャネルは偶然,国王とデミヤン,そしてデミヤンの実の両親が話すウクライナ語の会話を聞いてしまう。祖父の遺言と婚前契約書の中に秘密があったことを。ここからが本作の特別なところだ。通常であれば裏切られたことに落胆し,結婚式から逃げ出してしまうヒロインが多い中で,シャノンがとった行動は・・・。
自分以外の女性を愛していることを知りながら国王と結婚した女王。それは前作でも大きなプロットになっていたが,本作では女王の本当の願いがエピローグで明かされる。まさしくまことの愛の物語をせつせつと語り,決しておとぎ話にしないルーシー・モンローの真骨頂が本シリーズだと思う。まさに傑作!


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シンデレラの嘆き(愛と継承のはざまで 1) [ルーシー・モンロー]

SHALOCKMEMO740
シンデレラの嘆き (愛と継承のはざまで 1) One Night Heir ( By His Royal Decree 1 ) 2013」
ルーシー・モンロー 朝戸 まり





バルト海に浮かぶ島国ヴォリャルスは貴重鉱物の産地として小国ながら富裕な国。人々はウクライナ語を話し,義務教育段階から2カ国語を必修としている。その国の皇太子マクシム(マックス)がジリアンの恋人だが,健康診断の結果,ジリアンには卵管に異常があり,妊娠出来ない確率が高いと診断される。マックスがプロポーズしようとしていたその日,診断結果が分かり,マックスは無情にもジリアンに別れを告げることになる。その夜,ジリアンはその事を知らずに一夜を過ごす。そして皮肉なことに,その結果妊娠してしまう。別れを告げられた理由が継承者を生むことが難しいということであったこと,さらには,自分がマックスの子供を宿したことで,ジリアンは二重の意味で傷つき,10週間後にマックスが再びジリアンの元を訪れて結婚を申し出たときに,その申し出を断る。そこから,自分を大切にはしてくれるが愛してはいないと思い込むジリアンと,自分の両親の結婚の結末から,愛するは自分を弱くすることだと思い込むマックスとの間の心理戦が始まる。ストーリーの大部分がこの心理戦に費やされるが,論理がかみ合わない二人の論戦が,面白く読める。ジリアンが求める「愛」の言葉の意味をマックスが知ったとき,ジリアンはマックスとの結婚を承諾するのだが,ヴォリャルスに向かう特別機に乗っていたのはマックスの母,女王だった。機内での二人の会話がまた面白く,エピローグを迎えるのだが,読み応えのある作品になっている。


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