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美しき罪びと [バーバラ・ピアス]

SHALOCKMEMO575
美しき罪びと Naughty by Nature 2007」
バーバラ・ピアス 文月 郁





 バーバラ・ピアスの「カーライル・シリーズ」の第3作です。ピアスの作品は扶桑社ロマンスでこのシリーズが邦訳されています。第1作目から読めばよかったのですが,最新刊の本作から手にしました。すでに「汚された令嬢」「汚れなき悪女」によって,カーライル家の令嬢フェイアー,ソリティア公爵フェインがヒロイン,ヒーローとなっているようです。本作はソリティア公爵フェインの親友「高貴な野蛮人」の一人ラムスカー伯爵ファウラー・ノウデン(通称ラム)がヒーロー,準男爵の令嬢で旅回りの女優となっているペイシャンスがヒロインとなっています。
 ラムスカー伯爵の母と妹は火災で焼死し,もう一人の妹メレディスは命は助かったものの顔や首・腕にやけどを負い,すっかり家に閉じこもり社交界に出ようとしません。妹の不幸に責任を感じ,なんとか幸せな結婚をさせたいと考えているラムスカー伯爵はソリティア公爵の母ソリティア伯爵未亡人の助けを借りてロンドンの社交界に妹を連れていこうとしますが,何かと理由をつけてはメレディスは言うことを聴きません。旅回りの美しい女優ペイシャンスに出会ったとき,ラムスカー伯爵は一時メレディスの付き添い人として,身分的には問題のある(準男爵令嬢ということは隠されています)ペイシャンスとメレディスを引き合わせます。すでにこのとき,二人の間には互いにロマンスの心が芽生えているのですが・・・
 すっかりメレディスとペイシャンスは気が合い,自分の美貌にも気付き始めたメレディスはロンドン社交界に出ることを承諾します。そして,やけどの跡にも顔をそむけず自分を見つめてくれるハルトン子爵と恋に落ちるのです。一方ペイシャンスには,身分を隠さなければならない秘密がありました。家を出ることになった理由と,さらに旅回りの一座から抜けなければならない理由の二つの理由から,ペイシャンスとラムスカー伯爵は互いの気持ちをぶつけあいながらも,ペイシャンスは自分は愛人にしかなれないと思い込んでいます。しかし,妹を社交界に連れて行くことができたのは,ペイシャンスのおかげだと思っている伯爵は,ペイシャンスと生涯をかけたいと思うようになっていたのですが・・・・・
 美貌と知性にあふれたヒロインと「高貴な野蛮人」の出会い。二人を温かく見守り少しずつ背中を押していくソリティア公爵一家。本作の底流に流れる暖かな気持ちの流れが心地よい秀作です。


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