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オレンジ色のステッキ [光文社文庫]

SHALOCKMEMO682
オレンジ色のステッキ 爽香39歳秋」
赤川次郎





 さて,今年も9月になり,恒例となった赤川次郎氏の「爽香シリーズ」が発売になりました。第26作目を迎える本書。杉原爽香の15歳からスタートした本シリーズは東日本大震災の影響をものともせず,39歳を迎えた杉原爽香です。今回も様々な事件に遭遇する爽香ですが,最大の事件というか出来事は,ヌードモデルとなって描かれた爽香の絵が「N展」のポスターに使われたり,出展の目玉としてマスコミに公開されようとしたりします。少々お疲れ気味で,公私ともに暗い影ばかりがちらつく近年の本シリーズですが,本作も明るい話題が必要とされる昨今を映し出してか,シリーズの前半のように前向きで明るさにあふれたシリーズというよりは,世相を反映しすぎて赤川氏の老齢の影を映し出しているシリーズのようになってしまっています。30代後半と言えば晩婚になりつつある近年の女性の平均からすればまだまだ若さを売りにできる年齢なのではないかと思うのですが,すでに老練さをにじませる爽香に,諦念とでもいうような雰囲気が次第に色濃く感じられてしまいます。読んで元気になろうとしている読者にとっては,本シリーズの魅力も次第に失われつつあるように思うのですが・・・。


菫色のハンドバッグ [光文社文庫]

SHALOCKMEMO633
菫色のハンドバッグ 杉原爽香38歳の冬」
赤川次郎 爽香シリーズ25





今年もこのシーズン到来です。膨大な著作を物している赤川次郎氏の作品は,すべてを収集することは不可能。ならばあるシリーズだけでもということで,毎年定期的に発刊される連作ものが良いだろうということで,このシリーズはずっと集めています。読むのにも2時間程度とすんなり読めるので,お手頃です。
さて,今年は,いよいよヒロインにもさまざまな恋の誘惑,そして夫にも誘惑の手が,ということで,きっかけが少しずつあったプロットが具体性を帯びてきたので,赤川氏もシリーズの終末に向けて,ちょっと準備状態に入ったかな,という感じがします。ただ,そもそも最終話を意識されているかということについては,コメントは見かけませんが・・・.


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コバルトブルーのパンフレット [光文社文庫]

SHALOCKMEMO574
コバルトブルーのパンフレット(爽香シリーズ24)」
赤川次郎





恒例の爽香シリーズです。爽香15歳から始まったシリーズも本作で37歳を迎えます。光文社文庫そのものが創刊26周年といいますから,ほぼ,この文庫の歴史とならぶ歴史を持っていることになるわけですね。
リアルタイムに描かれる本シリーズ。本作で比較的重要な登場人物として描かれるのは,「高須雄太郎」です。爽香が責任者として再建に取り組むカルチャースクール講師の目玉として登場する人物ですが,家族を顧みず,自分の都合だけで行動することや,自分の社会的な影響力だけは十分に分かっているところなど,敵役的には十分な素質を持ってはいるものの,そこはどっこい赤川師。妻や息子との悲しい関係も十分に描いています。いつものことながら最後には大どんでん返しがしっかりと設定されていますが,本シリーズがずっと描いてきた現代社会における歪んだ人間関係,家族関係は相変わらず中心テーマとして描かれています。


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