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黄金の花咲く谷で [アンシア・ローソン]

SHALOCKMEMO566
黄金の花咲く谷で Passionate 2008」
アンシア・ローソン 宮田攝子





2008年10月にブックデビューした夫婦作家のペンネーム「アンシア・ローソン」は,妻アンシアと夫ローソン二人の名前をつなぎ合わせたものだそうです。この「黄金の花咲く谷で」(原題 Passionate)は二人の処女作ですが,新人作家とは思えないストーリー展開のスピード感,登場人物たちの心の動きの細かな表現で読者の感動を誘う傑作に仕上がっています。ヒストリカルロマンスとしてはかなり質の高い作品といえるでしょう。



それにしても,本書の前に読了した「激情のパレット」が,画家に対する作者の蘊蓄がかなり詳細に書き込まれていたために,今回も絵描きのヒロインがどのように絵を描いていくのかが書かれているのかと期待したのですが,そこはちょっと期待外れになってしまいました。それでも,自らCDを出すほどのミュージシャンである作者のアンシアさんが,畑違いの画家のヒロインを描いたとすれば,それにしては良く描き切ったと思える細かい書き込みがされています。美女リリーとたくましいヒーローのジェイムズ,敵役のリチャード,使用人でありながら,何事にも自分の思い通りに事を進めていく力量を持ったミセス・ホッジスなど,個性的な人物を配しながら描かれるヒストリカル・アドヴェンチャー・ロマンスとしての本書は,お薦めの一作です。
作者のホームページでは,2010年8月15日時点では,日本語版として本書の表紙と表題が「Ougon no Hana Saku Tani de」であることと,本書のもともとのタイトルが「Fortune's Flower」であったことと一緒に紹介されています。原作の表紙のけばけばしさからしても,日本語版の表紙の方がずっと上品で作者も気に入ったのではないでしょうか。


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