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砂の城のシンデレラ [クリスティン・リマー]

SHALOCKMEMO1210
砂の城のシンデレラ The Prince's Cinderella Bride
( Bravo Royal 6 ) 2014」
クリスティン・リマー 下柳 輝





 原題は「王子のシンデレラの花嫁」
 ヒロイン:ヨランダ(ラニ)・イネス・バスケス(30歳)/小説家,公室付きナニー/豊かな漆黒の髪,大きな黒い瞳,なめらかな卵形の顔
 ヒーロー:マクシミリアン(マックス)・ブラボー=カラブレッティ(?歳)/モンテドーロ公国皇太子/
 シリーズ第4弾です。モンテドーロ公国の9人兄弟のロマンスを描く本シリーズ,いよいよ皇太子マックスの登場です。「王子と孤独なシンデレラ(SHALOCKMEMO1192)で幸せを掴んだ弁護士シドニーの親友で,二人の子どもたちのナニーを務める小説家でモンテドーロの歴史が大好きな女性ラニ(ヨランダ)・バスケスがヒロインになります。大公女の新年を祝う舞踏会で6曲連続で踊ったラニとマックス。宮廷内では良く図書室で顔を合わせ,互いの歴史好きの共通の話題ですっかり友人となっていた二人が,いつしか愛を感じるようになります。しかし,マックスには亡き妻ソフィアとの間にニックとコニーの二人の子どもたちがおり,スペインの貴族の娘であったソフィアとマックスは絶対的なベストカップルとして新聞の社交欄では常に注目される存在でした。しかし水上スキーでの不幸な事故でソフィアを亡くしたマックスには再婚するという選択肢は考えようもないことだったことは周知の事実となっていました。シドニーとルールの子どもたちのナニーであったラニはマックスの二人の子どもたちともいい関係を保っていて,プラトニックで友人としての関係に互いに満足を得ていました。しかし,あのダンスの夜以来,二人の関係に微妙な変化が生じてきます。友人から一歩進んだ関係へと。しかし,ラニにも10代の頃の悲しい心の傷をもつ過去がありました。父親の友人であり27歳も年の離れた小説家に恋をし,妊娠そして流産と恋人との別れを経験し,それ以来男女の愛情関係にはかなり臆病になっていたからでした。そしてマックスとの関係が進展するうちに,ラニは正直にマックスに過去の経験を話したのでした。そのうち,二人の親密さが大公女の耳にも届くことになり,ラニは大公女の私室に呼び出されます。緊張のうちに話を進めていくうちに,自分の恥ずべき過去をいつのまにかすべて大公女に話してしまっていたのでした。てっきり宮廷から去るように言われると思っていたラニでしたが,大公女は,ラニの小説が3冊も出版されることの祝いの言葉と共に,ラニに親しげな言葉をかけるだけだったのです。一方,再婚への気持ちを持てずにいるマックスと,ラニの関係はさらに進展していき,互いに一時も離れられない状況までになっていましたが,マックスは相変わらず結婚の二文字と「愛」を打ち明けることを頑なに拒んでいます。その背景にはきっと亡き妻の存在があると思ったラニはそれを打ち明けてくれるようにマックスに頼むのですが,言葉を濁されてしまうだけです。そして突然アメリカの兄からの電話。父が病で倒れ手術が必要という内容でした。急いで帰国したラニを数日後にマックスが追いかけてきます。ラニの父はビューフォート大学の学部長,母は小児科医,兄のカルロスはレストランを五つ経営している経営者で妻マルティなと幸せな結婚生活を送っています。兄は新聞でラニとマックスの関係を知り,心配で呼び寄せるために父の病状を少し大げさに伝えたのでした。そして数日ラニの親の家で過ごす間にも,マックスはいっこうに二人の関係の進展を匂わす言葉は吐きませんでした。モンテドーロに戻った二人にはなんとなくぎこちない関係が数週間続きます。そして,マックスから別れを告げられるラニ。再度ソフィアとの関係を問い詰めるラニ。二人の関係が最悪になろうとしたとき,マックスの口から驚くべき内容が語られます。
 マックスの娘のコニーの愛らしい,しかも頑固な行動が,読者の笑みを誘います。たがいに関係を深めても心の底から秘密を打ち明けられない,そして過去から逃れられない,過去に立ち向かっていけない人間の弱さとそれを克服する姿が,見事に描ききられ,初めはじれったさを感じてしまいますが,そのじれったさがハッピーエンドに至るための必要な過程なのだと読後に気付かされ,読者に勇気を与えてくれるスケールの大きな人間ドラマが繰り広げられる好著です。邦題はラニがマックスや子どもたちと海岸で遊んだときに砂で作ったお城をイメージしているようです。


タグ:イマージュ
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王子と孤独なシンデレラ [クリスティン・リマー]

SHALOCKMEMO1192
王子と孤独なシンデレラ The Prince's Secret Baby
Bravo Royales 1 ) 2012」
クリスティン・リマー 宮崎亜美





 原題は「王子の秘密の息子」
 ヒロイン:シドニー・オシェア(34歳)/テキサス出身,両親を幼い頃亡くし祖母に育てられる/弁護士:法律事務所パートナー
 ヒーロー:ルール・ブラボー=カラブレッティ(32歳)/モンテドーロ公国王子(次男),貿易商/漆黒の瞳,高い頬骨,男らしい顎,シャープな鼻,広い肩
 クリスティン・リマーの大河小説「都合のいい結婚」,そのモンテドーロ公国を舞台にしたシリーズの第1巻です。「無垢な天使の祈り(SHALOCKMEMO1103)」は既読です。ヒロイン,シドニーの毅然として頭の回転が良く,少々頑固な一面がヒーローのルールに気に入られたところですが,容貌の美しさ以上にその性格・行動力・愛情深いところが前面に出ています。その分,なかなか勇気が出ず自分の息子のことをなかなか言い出せずにうじうじしているルールの情けなさが,以外とかわいいと思えるのも,シドニーの一言,つまり真実を知って,そのことを言い出せずにいたルールを許せはしないけれども,タブロイド紙が全くの想像で記事を出したことも許せず,自分の夫の名誉を傷つけたと怒るシーンです。そしてそんな二人をとても温かく見守り,二人の解決を任せようとするルールの両親も,大公家のとても素敵な家族愛のなせるワザだろうと,読者を温かい気持ちにさせてくれます。
 登場人物が多い作品ですが,このブラボー=カラブレッティ家には8人も兄弟姉妹がおり,それぞれがヒーロー,ヒロインになっただけでも8作ができることになりますし,さらに父方の従兄弟たちがアメリカ,テキサス州を中心に広がっていますから,大きなシリーズになることが予想されます。すでにこちらの方も再刊,電子化がすすんでいますので,いずれ全巻を読んでみたいものだと思います。また,本作中でもシドニーの親友で息子の子守もしてくれている作家志望の女性,ラニの存在も貴重です。シリーズのどこかで彼女がヒロインになって欲しいと言う気にさせる,なんとなく気になる女性です。さて,エピローグでは次作のヒロイン,リリアナ王女のことが述べられているところ,作者のシリーズへの格好の広報活動もなかなか巧みですね。


タグ:イマージュ
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無垢な天使の祈り [クリスティン・リマー]

SHALOCKMEMO1103
無垢な天使の祈り Holiday Royale
( Bravo Royales 5 ) 2013」
クリスティン・リマー 長田乃莉子





 [Bravo Royales]シリーズの1作です。前作,前前作はこれから読もうと思います。モンテドーロ公国のブラボー=カラブレッティ家のプリンス,プリンセスたちのロマンスを描いています。9人のプリンス,プリンセスたちがいるようなのでまだちょっとその関係がつかめないでいます。本作のヒーローはプリンス・ダミアン。プリンセス・アリスはダミアンの妹でその婚約者ノア・コーデルの妹が本作のヒロイン,ルーシー・コーデルです。ルーシーは先天的な心臓の疾患により入退院,手術を繰り返しやっと健康体になった23歳。服飾デザイナーを目指して専門学校への入学を目前にしている11月下旬の感謝祭の季節からクリスマスにかけての約ひと月の物語になります。ルーシーの天然とも言える無邪気な発言や意外と大人っぽい考え方からして,彼女の中に詰まった魅力にダミアンが気付かないはずがありません。そして兄から子供扱いされたりボーイフレンドに言い寄られないのは,じぶんがまだ子供とみられていると考えたルーシーは,憧れのプリンスで兄の婚約者の兄という身近な存在であることから自分の初体験の相手をして欲しいと,とんでもない依頼をするのです。発端は思いがけないことでしたが,ルーシーの意外に割り切ったさばさばした物言いから,ダミアンはそれに巻き込まれまいとするのですが,遂に誘惑に負けてルーシーとの関係を深めてしまいます。そして感謝祭休暇が終わってニューヨークに帰ったルーシーを追いかけるようにクリスマス間近にニューヨークを訪れるダミアン。本来兄の仕事である会議への参加を買って出てルーシーに会うためにニューヨークのフラットにやってきたのでした。ここでの5日間,二人は幸せな日々を過ごします。しかし別れは必ずやってくる。結婚生活には自分は向かないと思い込んでいるダミアンは愛を告白するルーシーの想いに応えきれずに帰国してしまうのでした。義弟になる予定のルーシーの兄ノアの言葉や,かつて付き合っていたヴェスヴィアからの言葉に刺激を受けたダミアンは,例え,プリンスの地位を投げ捨てでもルーシーとの愛を求めるのでしょうか。
意外性と純真さ,そしていつも物事に感動し世界が幸せにあふれるように自然に考えられるルーシーの自然体のすばらしさにきっと誰しも惹かれていくことでしょう。まさにNiceHeroineの典型です。さすがクリスティン・リマーと言えるオススメの作品です。


タグ:イマージュ
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真夜中すぎのシンデレラ [クリスティン・リマー]

SHALOCKMEMO439
真夜中すぎのシンデレラ The Reluctant Cinderella 2006」
クリスティン・リマー Christine Rimmer christinerimmer.com 清水由貴子



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ニューヨークから列車で北に1時間半。ローズウッドという町が実在するのかどうかわかりませんが,モデルになるところはしっかり実在していそうな詳しい書き込みがなされていて,ロマンスには珍しく?心理描写よりも情景描写から,ヒロインの心の動きが感じ取れる作品になっています。
ヒロインのメガン・シューマッハーは7歳のとき,ボートの転覆事故で両親と弟を亡くしてしまい,孤児となって,次々に里親のもとをたらい回しにされ,小さいうちから,周囲の人の中に溶け込み,自分を抑えることを余儀なくされてきました。11歳でシューマッハー家の養女になった時,姉のアンジェラと出会います。2歳年上のアンジェラとは気が合い,親友になりますが,その3年後,シューマッハー夫妻は離婚し,それまで何不自由なく暮らしてきたアンジェラも,大きな心の傷を負います。現在,アンジェラには9歳のアンソニーを頭に,オリビア,マイケルという3人の子供がいますが,夫ジェロームとは離婚してしまっています。両親の離婚が与えた心の傷が,アンジェラの結婚生活にも大きな影響を与えたことが読み取れます。ヒロインばかりでなく,アメリカの抱える離婚問題の大きさが伏線をなし,メガンが周囲の人々の思惑に対して,過度に慎重になることが全体のテーマとして語られていきます。
さて,ヒロイン,メガンの近所の豪邸に住むカーリー・オールダーは,驚くほどの美人ですが,夫のグレッグと離婚したばかり,いまだに夫に未練が残り,何とか復縁したいと考えているところですが,メガンの仕事のために面接の依頼をしてくれます。メガンは以前何度か言葉を交わしたことのあるグレッグにあこがれの気持ちを持っていたものの,カーリーと離婚したグレッグと会い,二人の間に火花が散るとは思っていませんでした。そんな気持ちをもったことをカーリーに悪いと思い,罪悪感に攻められます。姉のアンジェラや隣人のモリーなどから,勇気をもってと励まされますが,町のうわさ好きの二人組,ロンダとアイリーンに不倫まがいの噂をたてられたり,グレッグの母の俗物バネッサから罵られたりし,ついにはグレッグのもとを逃げ出してしまいます。
二人がよりを戻し,ハッピーエンドになるのはメガンのどんな気持ちの変化があったのか,そしてどんな方法でグレッグに気持ちを伝えるのか,最後に思いがけない方法でどんでん返しがありますが,気持ちを伝える場所もスーパーマーケットという身近な場所であることが,終始,本作品を流れる普通の人々のロマンスというテーマに一貫した主張が感じ取れます。
余談ですが,Megan をメガンと訳すのはどんなものでしょう。普通だったら,ミーガン?


プロポーズから始めて [クリスティン・リマー]

SHALOCKMEMO296
プロポーズから初めて Mother by Design 2004」
スーザン・マレリー Susan Mallery
クリスティン・リマー
 Christine Rimmer
田中 淳子





「ある運命の物語」の第4話。スーザン・マレリーの「リリーの秘密」とクリスティン・リマーの「恋人たちの長い一日」の2話が収録されている。
「リリーの秘密」。結婚式当日に花婿に逃げられたリリー。親友のレイチェル,ジェナとは,ある年齢までに結婚できなかった場合には,人工授精で子供を産もうと話していた。そんな時,宝くじで50万ドルあたったリリーは,衝動的に古い家を買った。しかし,あちらこちらと故障箇所が出てきたとき助けてくれたのは幼なじみのジェイク。
周囲はジェイクとリリーの間の関係に気づいていたものの,一度結婚前に男に裏切られたリリーはなかなか男性の愛に信頼を寄せることが出来ない。二人はいつ互いの愛に気づき,一歩踏み出せるのか。
「恋人たちの長い一日」は,リリーの親友レイチェルがヒロイン。リリーとジェイクが結婚した後,レイチェルも人工授精で妊娠6ヶ月になっている。ある日ショッピングモールで買い物中,見知らぬ男性から声をかけられる。あれよあれよという間に彼の家まで行くことになったレイチェル。すっかり惹かれたレイチェルだが,大金持ちのブライスが自分のような妊娠6ヶ月の女を好きになるはずがない。しかも母親は精神的な病気で入院。ところが,ブライスの妹夫婦は高機能障害をもつ夫婦。人に対して暖かい気持ちをもつことができることが,二人の愛にとってとても大切な要素だった。2話とも心温まる物語。


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