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ボスとの熱い一夜は秘密 [エリザベス・レイン]

SHALOCKMEMO1459
ボスとの熱い一夜は秘密 A Little Surprise for the Boss 2016」
エリザベス・レイン 川合りりこ





 原題は「ボスへのちょっとした驚き」
 ヒロイン:テリ・ハモンド(30歳)/秘書/あかがね色の輝きをちりばめたブラウンの瞳,真面目そうな眉,そばかすのあるまっすぐな鼻,意志の強そうな顎/
 ヒーロー:バック・モーガン(?歳)/リゾート会社CEO/
 「ナニーの秘密の恋(SHALOCKMEMO1010)」で邦訳デビューしたエリザベス・レインのボス秘書ものです。ユタ州ポーターホロー。リゾート会社「バケット・リスト・エンタープライズ社」のCEOバック・モーガンと,91歳になる老人介護施設に入所している祖母を抱えた秘書テリ・ハモンドのロマンスです。テリは両親亡き後祖母に育てられて自立してきましたがその祖母が老齢の上,認知症を患い,介護施設に入所中。バックはバツイチで娘のクインは9歳ですが身勝手な母親の元で育てられており,あまりかまわれていないため,愛情に飢えています。「バドミントンのシャトルコック」にでもされているかのように両親の元をいったりきたり。どちらの親も愛娘のためにこれ以上時間を割けないらしいのです。バックはテリの兄の親友であり,いわば初恋の相手ですが,兄のスティーヴは軍隊で任務中に撃たれ,命を落としたのでした。短大を卒業したテリをバックは自分の会社に秘書兼オフィスマネージャーとして雇い,祖母の面倒を見れるだけの高給を与えてくれたのでした。親友の命を救えなかったことで負い目を感じていたのでしょう。妹のテリに仕事を与えることで罪滅ぼしをしてきたのでした。それから10年。テリも30歳を迎えています。自然を生かしたアクティビティーを目玉としたバックの会社で,テリはツアーやフライトの予約から従業員の採用と解雇に至るまで業務のすべてを把握し,バックの右腕として会社とバックのことを知り尽くしています。そんな二人がふとしたことで一夜を共にしてしまいます。テリとの情事でめくるめくような感動を体験したバックですがテリの亡き兄にテリを頼むと言われ,「彼女に手を出すのは聖域を汚す行為に等しい」と考えていました。しかしテリはバックとの関係でとことん悩みます。「あの出来事が二人の関係に変化をもたらすのでと信じたがっていた。」しかし「何があろうと,バックが彼女をこれまでと違う目で見てくれることはないのだ。残る問題は一つだけ。これからどうしたらいいのだろう?」今バックの元を去ると言うことは祖母を預けている介護施設への支払いにも支障を来すことが考えられます。そんな時,バックの別れた妻ダイアンから好きな人と再婚するので娘のクインをそちらにやるのでよろしくと言ってきます。すでに何度もバックの愛娘と会っているテリもこの9歳の生意気盛りの女の子をかわいいと思っていました。突然やって来たクインの面倒を見るために新たにベビーシッターを手配するまで,テリに面倒を見てもらおうと考えます。テリに決意させるために祖母の施設費用を初め,古くなったテリの愛車のタイヤ代も出そうとするバックですが,「上司のベッドに引きずり込まれて,それが二人の間に何か変化をもたらすかも知れないと考えるなんて」とテリはその申し出を断ろうとするのですが・・・。そしてさらに2週間後に会社に辞表を出すつもりだと爆弾発言をするのでした。「テリのためを思ってした行為が,どうして彼女を退職に追い込むのか」バックは理解ができませんでした。クインをつれて墓参りに行ったテリはクインの祖母の墓の近くに兄スティーヴの墓があり,二人は二つのお墓に花束を捧げます。クインを連れ出してくれたことをバックに感謝されたテリは「仕事ですから」と割り切った返事をします。予定されていた大きなチャリティーパーティが開かれるまで会社に留まろう。と決意したテリですが,その間,四人の客とキャンプに付き添う予定だったスタッフが急病になり,バックとテリが引率することになってしまいます。何かと美人のテリに手を出そうとする中東出身の男性たち。VIP客でありながら,バックは何くれと客に対して,テリには手を出さないようにと見守り,注意を促すことになってしまうのでした。そして改めてテリが自分の心の中に大きな根を張っていることに気づくのでした。ところが,5日間のキャンプが終わって帰宅してみると祖母が亡くなっていることを知らされ,落胆したテリはそれを告げてくれなかったバックに即刻辞めさせていただきますと強い口調をたたきつけるのでした。
 一年後のクリスマスイブ,母親譲りの栗色の髪と父親そっくりのブルーの瞳の幼子がクイント一緒にベットの中で丸くなっているというエピローグが語られ,ハッピーエンドを迎えます。とてもすっきりしたストーリーと自立心旺盛なテリ,そしてやっと心の平安と愛情溢れる家族に包まれた少女クインの姿がほのぼのとした読後感をもたらしてくれる良著です。


タグ:ディザイア
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